内山悟志の骨太エイジレスライフのすすめ

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第46回
お掃除ロボットの優れた最新機能

各社がしのぎを削るユニークな機能

落下防止機能、自動で充電ステーションに戻る機能、スケジュール予約機能などの基本的な機能はほとんどのメーカーが対応していることから、各社では独自のユニークな機能を搭載することで差別化を図ろうとしている。
韓国Mamirobot社のポロでは、水拭き雑巾を装着できるようになっており、吸引掃除をしながら同時に雑巾がけができる。東芝のスマーボや韓国LG社のVR6170LVMでも、フローリングなどの拭き掃除ができるようにモッププレートを装着できるようになっている。
シャープのココロボには、掃除中や停止した状態でプラズマクラスタイオンを放出する機能が搭載されている。また、同社の最上位機種であるRX-V100には音声を認識して操作を指令することができるボイスコミュニケーション機能や、無線LAN接続をして外出先のスマートフォンからココロボに搭載されたカメラで撮った写真を見たり、遠隔操作したりできる機能が搭載されている。ボイスコミュニケーション機能では、音声での操作以外に「おはよう」や「おやすみ」など簡単な会話を楽しむことができる遊び心を持った機能も備わっている。
その他、ダストボックスが水洗いできる、強力回転ブラシでゴミをかき集める、コードやラグなどのからまりを防止する、音声ガイドでダストボックスが満杯なったことを通知するなどそれぞれに特徴的な機能が搭載されている。また、静音性能、バッテリー充電時間の短さと稼働時間の長さ、排気や排気熱量の少なさ、省電力性など性能の面でも差別化を図ろうとしのぎを削っている。

今後も上位機種ではさらに高性能、高機能が追及されるとともに、低廉なエントリー機種も続々と登場し、製品の選択肢は広がっていくだろう。
製品の選択に当たっては、自宅の住環境(床素材、間取りなど)、ライフスタイル(留守の頻度など)を考慮した上で、どんなポイントを重視するか(巡回効率、吸引力、静音性、消費電力、価格など)を明確にすることが推奨される。
一方、いざ購入となると比較的高額な買い物となるが、実際の操作性や性能は使ってみないとわからない点も多い。そんな場合は、5日間や1か月といった一定期間を3,000円から6,000円程度の料金でレンタルするサービスも多数登場している。複数の機種をレンタルして実際に使ってみて、自分にあった購入製品を決めるというのも賢い消費者の選択といえるのではないだろうか。

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