内山悟志の骨太エイジレスライフのすすめ

バックナンバー

第47回
お掃除ロボット選びのポイント

オプション機能や消耗品にも違いがある

お手入れの手間で選ぶ:
掃除機は本体、駆動部、吸塵口などにホコリや髪の毛が付着するため、時々手入れをする必要がある。駆動部に絡まった髪の毛などをそのままにして運転していると、故障の原因となるため注意が必要だ。また、日頃の利用に際して最も気になるのがダストボックスの着脱の容易さと手入れの手間ではないだろうか。通常の掃除機と同じようにゴミが満杯になったら捨てなくてはならない。ほとんどの製品が紙パック式ではなく、ダストボックスに溜まったゴミをそのまま捨てるようになっている。ルンバでは、手を汚さず簡単に溜まったゴミを捨てられるダストビン方式(ゴミ箱の上でふたを開けて逆さにするだけで捨てられる方式)を優位点としている。また、メインブラシの手入れ用に、お手入れリングとお手入れカッターという部材を同梱しており、ブラシに絡まったゴミや髪の毛を取り除くことができる。一方、図1に示した製品の中では、ルンバ以外のすべての機種でダストボックスの水洗いができる。スマーボは、ダストボックスだけでなくフィルターやモップも水洗いできる。

維持費で選ぶ:
回転ブラシ、フィルター、バッテリーなどは消耗品である。ブラシやフィルターはそれほど高額なものではないが、バッテリーは高額なため注意が必要である。ほとんどに機種ではバッテリーは1年から1年半で交換が必要としているため、購入の時点で、ある程度の運転維持費がかかるものと考えておいた方がよい。ルンバとスマーボでは、バッテリー価格は約1万円なのに対してココロボでは1万5千円と高めだが、リチウムイオン電池を使用のため寿命が2倍とうたっている。一方、Mamirobot社のKF-701の交換用バッテリーが5,000円前後と比較的安価である。また、Moneual社のMR7780Jは1,000回の充電が可能であるとしており、毎日稼働させても約3年バッテリーが持つとしている。

エコとクリーンで選ぶ:
各社がさまざまな観点からエコをうたっているが、何をもってエコ性能と呼ぶかは議論の分かれるところだろう。1つの目安は消費電力だが、これについても各社で測定の条件が異なるため比較は難しい。ルンバとKF-701は1時間の掃除に対して電気料金が約1円としている。一方、排気量の少なさや排気の綺麗さにも違いがあるが、これも測定の基準があいまいだ。ルンバは排気量の少なさをうたっており、ココロボやLG社のVR6170LVMはHEPAフィルターの採用による排気の綺麗さを優位点としている。

このように、基本的な吸引性能や巡回性能を除いてもお掃除ロボットを選ぶポイントは多岐にわたる。どのような点を重視するかは、それぞれの住空間やライフスタイルによるが、買って後悔しないよう製品の購入価格の多寡だけでなく、選択とポイントと製品による違いは押さえておきたい。

コメント