第37回
高い所から東京の街を望む
2015.03.17 [内山 悟志]
何とかと煙は高い所が好きというが、日頃暮らしている街並みも高い所から見るとなかなか面白い。今回は、東京を展望する名所をいくつか紹介する。
まず、東京で高い所と言って一番に思いつくのは東京スカイツリーではないだろうか。2012年5月に開業した東京スカイツリーおよび周辺施設を含む「東京スカイツリータウン」は、いうまでもなく東京の新しい観光名所となっている。ちなみに東京スカイツリータウンの来場者は2014年9月に一億人を突破したとのことだ。ツリーの高さ634mは「ムサシ」と覚えることはよく知られている。電波塔およびタワーとしては世界一の高さとしてギネス世界記録に認定されており、人工の建造物としてはドバイにあるブルジュ・ハリーファの828mに次ぐ世界第2位となるそうだ。東京スカイツリーには、2つの展望室が設置されており、どちらも有料で入場することができる。
ということで、とある月曜日休みを取ってスカイツリーに行ってきた。開業当初は2時間待ちが当たり前と言われていたが、さすがに開業から約3年が経過した平日ということもあって15分程度の待ち時間で1つ目の展望デッキに向かうエレベーターのチケットを手に入れることができた。ちなみに展望デッキまでは定員40名のエレベーターが4基設置されており、それぞれには四季をイメージした内装が施されている。春は桜吹雪、夏は花火、秋は鳳凰、冬は都鳥をモチーフにしているそうだ。今回は桜吹雪のエレベーターに乗ったが、次回はどれに乗れるかという楽しみもある。エレベーターは分速600mで上昇し、地上350mの展望デッキまで約50秒で到達する。実際に乗ってみるとあっという間だ。
展望回廊から西側を望む
今回は、高い所が目当てなので展望デッキでの滞在は早々に切り上げ、もう一段高みを目指した。地上450mの天望回廊行きのエレベーターは2基あり、天井がガラス張りになっているので、空に向かって昇っていく感覚を味わうことができる。こちらは全く待つことなく乗ることができ、30秒で一般に公開された国内の建造物の最高地点に到達した。360度ガラス張りの空中回廊は、まるで空中散歩をしているようだ。晴れていれば新宿の超高層ビル群や富士山が望めるとのことだが、あいにくの曇り空で西側の景色も隅田川の先は霞んで見えた。しかし、この高さから東京の街を眺めるのは初めての経験であり、浅草寺やアサヒビール本社ビルなど近くの建物もとても小さく見え、特別な感覚を覚える。
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