内山悟志の悠々快適エイジレスライフ

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第45回
世界遺産と茶摘み体験

さて、韮山反射炉のすぐ隣に位置するのが「蔵屋鳴沢」だ。蔵屋鳴沢は、地ビール工場、製茶構造、網焼きレストラン、お土産店などを備えた観光施設である。
静岡県内には、この「蔵屋鳴沢」以外にも、グリンピア牧之原(牧之原市)、川根温泉ふれあいの泉(島田市)などで茶摘み体験を楽しむことができる施設がある。

老若男女問わず皆、茶摘み娘に扮して茶を摘む

蔵屋鳴沢の「チャレンジ茶摘体験」と呼ばれる体験コースは、春(4月末~6月)と秋(9月半ば~10月)の期間に開催されており、その期間は平日もほぼ毎日4回ずつ行われている。参加は予約制で、料金は季節によって少し異なるが、概ね1,200円から1,300円程度だ。
まずは、茶摘み娘に変身する。洋服の上からかすりの着物、前掛け、たすき等を身につけ、手拭いで姉さんかぶりをすれば、みんなどこから見ても茶摘み娘だ。着物の着方や姉さんかぶりのやり方は、スタッフさんが教えてくれる。
女性だけでなく、男性も同じ茶摘み娘になる。子供用のサイズも用意されているので、家族連れでも楽しいだろう。ちょっとしたコスプレ気分にもなり、外国人観光客にも喜ばれるのではないだろうか。茶摘み娘姿に茶摘み籠を背負い、竹ざるを持って茶畑に繰り出す。天気が良ければ富士山も見える丘の斜面に広々とした茶畑が広がっていて気持ち良い。

熱心に摘めば、これの2倍以上は摘める

いよいよ茶摘みだが、お茶の摘み方もスタッフさんが教えてくれる。全体で一時間程度の体験コースとなっているが、着替えや移動などもあるので、実際にお茶を摘むのは30分くらいだろうか。それでも、熱心に摘めば、竹ざるに一杯になるくらい摘むことができる。摘んだ生の茶葉はお土産として持ち帰ることができる。
また、「チャレンジ茶摘み体験」に参加した人には、頭にかぶっていた手ぬぐいと蔵屋鳴沢のオリジナル煎茶をお土産としてもらえる。
茶摘みを楽しんだ後、網焼きレストランで伊豆の地ビールを飲みながら焼肉を堪能するというのも良いのではないだろうか。反射炉ビヤ4種類飲み比べお試しセット(各150ml、900円)という地ビールのセットもあってビール好きには嬉しい。
茶摘みのシーズンは春と秋の2回となっているが、韮山反射炉や地ビールなど茶摘みシーズン以外でも楽しめそうな施設だ。反射炉の世界遺産登録効果もあって、お土産屋さんも賑わっている。また、2月から4月には韮山特産のいちご「紅ほっぺ」を使用した「いちごジャム作り体験」も開催されている。伊豆長岡までは、新幹線を使えば東京から1時間半程度だし、自動車でも東名高速を使って2時間強で行くことができる。週末の一泊小旅行や日帰り旅行に打ってつけではないだろうか。

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