第47回
常夏の島タヒチで年越し(前編)
2016.01.19 [内山 悟志]
今年の年末年始は暦の巡り合わせで休暇が少なかったという人も多いだろう。筆者は一足先に休みを取って年越しをタヒチで迎えた。
タヒチ島といえば、画家ゴーギャンが晩年移り住んだ南国の島というイメージはあるが、どこにあるのか、どれくらいの大きさなのかはあまり知られていないのではないだろうか。
まず場所だが、タヒチ島は南太平洋フランス領ポリネシアに属するソシエテ諸島にある島で緯度はオーストラリアの北部、経度はハワイ諸島よりもやや東という位置にある。
タヒチ島は大小の二つの島が地峡でつながってひょうたんのような形をしている島である。大きい方がタヒチ・ヌイ、小さい方がタヒチ・イティと呼ばれている。島全体の面積は1048 km²であり、沖縄本島(1,207 km2)よりもやや小さい。
成田国際空港から首都パペーテ近郊のファアア国際空港には、エアタヒチヌイの直行便が週2便運航しており、往路は約11時間、復路は約12時間の飛行時間、時差は19時間である。
さて、年末の休みを少し早目にとり、12月28日(月)16時35分に成田を出発した。直行便は月曜日と土曜日の週2便だけなので、この日を逃すと年を越してしまう。日付変更線を超えるため、時差の関係で同じ28日の朝8時45分に到着した。
気候については、亜熱帯海洋性気候に属しており、雨季と乾季に分かれるが平均気温は27℃、平均水温は26℃とほぼ常夏と考えてよい。11月から3月は雨季だが南半球にあるので、日本の夏にあたり半袖・短パン姿で過ごすことができた。
ホテルに隣接する黒砂のビーチ
せっかくタヒチまで行ったのだから、同じソシエテ諸島にあってリゾートでも知られるモーレア島やボラボラ島にも足を伸ばしたいと考えがちだが、今回はのんびりとした旅を楽しむために4泊ずっとタヒチ島に滞在した。ファアア空港から約20分、パペーテ市街地から約10分のタヒチ・ヌイの北部に位置するタヒチ・パールビーチ・リゾートに宿泊した。
美しい黒砂のビーチ沿いに位置する、トロピカルガーデンに囲まれた、マタバイ湾の美しい景色を望むホテルだ。ビーチの波は大きいが遠浅なので水遊びするのも楽しい。プールやデイスパでのんびり過ごすのもいい。全室オーシャンビューで、プレミアムルームにはジャグジーも設置されている。
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