第49回
一歩一円で大人のオリエンテーリングを楽しむ
2016.03.30 [内山 悟志]
今回はちょっと面白い散歩旅の企画として、今年の1月にその第1回を開催した「一歩一円で大人のオリエンテーリング」を紹介する。
深夜番組だったのであまり知られていないかもしれないが、「てくてく歩いてチャリンチャリン 1歩1円」というTV番組をご存知だろうか。2015年10月26日から同年11月23日までテレビ東京系列で放送されていた旅バラエティで全5回が放送された。それぞれの回は、旅人となる個性的なタレントが3日間万歩計と連動したヘルメットを被って歩き、歩数に応じた出演料(1歩1円)が支払われるというもので、貯まった歩数はいつでも換金して交通費や食費として自由に使うことができるというルールだ。TV番組ならではの企画であり、テレビ東京らしい斬新な切り口だ。
用意した万歩計と旅の栞
この番組からヒントを得て考案したのが「大人のオリエンテーリング~1歩1円の東京散歩旅」だ。
まずはルールを説明しよう。2~3名のチームで、6か所設定したチェックポイントのうち、最低3か所で指令をクリアし、1つのゴールを目指す。クリアする順序は問わない。チーム代表者1名が万歩計をつけて、歩いた1歩を1円と換算し、3人分の交通費代に達したら電車・バスなどに乗車できるというものだ(公平を期すために2名のチームも3名分の交通費として計算する)。例えば、900歩歩いたら1名300円の区間分だけ電車・バス等に乗車できる。タクシーにも乗車でき、その場合はチームとして900円の区間分乗車できる。
自動改札のために交通系ICカードを利用しても構わないが、料金はICカード割引を適用せず、運賃表などで確認し、正規の料金で計算する。
歩行した歩数や交通を利用した金額などを「経路記録」に都度記入していき、最終的に【歩数―3名分の交通費】の残高が多いチームが勝者となる。スマホ/タブレット等で経路や運賃を調べても構わないし、途中の食事・喫茶・観光は自己負担で自由に楽しんで良いこととする。
今回設定した6つのチェックポイント
あらかじめ準備しておくのは、チーム数分の万歩計と旅の栞だ。最近はスマホにも万歩計アプリがついているが、同じ機種の万歩計を使う方が公平だと思ったのでネットで購入した。
旅の栞には、ルール、チックポイントと指令、経路記録のための表などを書き込んでおく。
出発地点は新宿駅西口で12時に集合し、18時までの6時間の時間設定とした。今回設定したチェックポイントは地図に示す6か所だ。いずれも東京の名所であり、周囲の散策も楽しめる場所を選んだ。チェックポイントでは、例えば有栖川宮記念公園では「新聞少年の像と同じポーズで写真を撮る」、東宮東御苑では、「松の廊下跡にて、切りつけるポーズで写真を撮る」などが設定されている。
メンバーは、このようなお遊びにいつも付き合ってくれる仲間10名だ。4チームに分かれて、それぞれの好きなコースに散らばっていく。
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