第50回
宅配クリーニングを比較してみた
2016.05.06 [内山 悟志]
さて、もう1つ気になるには料金だ。共通して取り扱われているYシャツ、ズボン、ジャケット、セーター、ダウンジャケット、コートといった代表的な衣類のクリーニング料金を図3にまとめた。リアクアの料金には、通常会員の場合とプレミアム会員の場合の料金を併記している。また、ココデカウの料金には、個別依頼した場合の料金と定期配送サービス会員の場合のチケット消費数を併記している。
Yシャツは、バスケットが110円と最も安い。一方で、ダウンジャケットはバスケットが最も高額だ。このように、アイテムによって割安なものと割高なものが分かれるため、自分がどのような衣類を多く依頼するかがポイントとなる。
図3.代表的な取扱品の料金
リネット | バスケット |
リアクア (プレミアム会員) |
ココデカウ (チケット1枚は180円相当) |
|
---|---|---|---|---|
Yシャツ | 180円 | 110円 | 230(150)円 | 183円(チケット1枚) |
ズボン | 460円 | 340円 | 520(460)円) | 352円(チケット1枚) |
ジャケット | 690円 | 540円 | 820(690)円 | 352円(チケット1枚) |
セーター | 370円 | 400円 | 200(200)円 | 352円(チケット1枚) |
ダウンジャケット | 1,540円 | 2,500円 | 2,380(1,900)円 | 907円(チケット3枚) |
コート | 1,540円 | 1,200円 | 1,800(1,500)円 | 907円(チケット3枚) |
合計 | 4,780円 | 5,090円 | 5,950(4,900)円 | 3,053円(チケット10枚) |
仮にこれらを1点ずつ依頼した場合の合計金額は、約3,000円から約6,000円と大きな違いがある。この場合において最も安いのはココデカウである。また、ココデカウの場合、月額5,400円の定期配送サービス会員になっていれば、1枚180円相当のチケット10枚で良いので実質1,800円で利用できることを意味する。ただし、ここで示した例ではチケットが10枚しか消費されないので、毎月この3倍くらいの利用でなければ定額のメリットは減ってしまうこととなる。
リアクアはプレミアム会員であれば1,000円以上割安となる。また、リネットのプレミアム会員の場合、年間パスを1枚使えばこの料金からさらに400円割引となる。
筆者のような一人暮らしのビジネスマンは、Yシャツの料金が安いのは嬉しい。衣替えの時期でもない限り、3,000円以上を一度に利用することはあまりないので、送料無料となる金額設定が低い方が自分には向いていると思う。また、月にチケット30枚分は使いきれないので、ココデカウの定期配送サービス会員は向いていない。一方、共働き世帯などで、高頻度で多点数のニーズがあるのであれば、ココデカウの定期配送サービス会員がお得ではないだろうか。
さて、何でも自分で試してみないと気が済まない筆者は、早速のこのうちの1つを利用してみた。リネットのプレミアム会員に登録して、冬に活躍したダウンジャケット、コート、冬物のジャケット、Yシャツ4点の計7点を依頼した。リネットのプレミアム会員では、最速2日後に出来上がりが届くとのことだが、日中は留守になるので、土曜日に集荷をお願いして、翌週の土曜日の午前中に配送してもらうことにした。翌週、予定どおりに段ボール箱に詰められた出来上がり品をクロネコヤマトが届けてくれた。仕上がりは通常の店舗でのクリーニングと同様で問題はない。ちなみに、仕上がりに問題があった場合は、届け日から1週間以内にクリーニングタグがついたまま申請すれば、無料で再仕上げしてくれるという。実に便利だ。
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