内山悟志の悠々快適エイジレスライフ

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第51回
行き当たりばったり旅の魅力

丸亀の中村うどんの釜たま

とりあえず、昼ご飯には本格的な讃岐うどんの有名店でもう1杯食べたいということで、丸亀の「中村うどん」に決定する。そして、丸亀に行ったらやはり丸亀城を見学しようということになり、琴平から丸亀の1つ先の宇多津までJR予讃線で移動した。
宇多津駅から徒歩で、午後1時くらいに中村うどんに到着すると店の前から横までL字型に40人くらいの行列ができていた。売り切れ次第終了とのことだが、案の定我々の10名くらい後ろの人で売り切れとなってしまった。あと10分到着が遅れていたら名物の釜たまうどんにありつくことはできなかった。

この後、丸亀市街地の南部に位置する亀山(標高66メートル)に建てられた丸亀城に向かった。石垣が非常に立派で、山麓から山頂まで4重に重ねられ、総高60メートルの石垣は日本一高いとのことだ。この日は午前中に金刀比羅宮の石段785段の往復と、丸亀城の天守閣の最上階までの往復もあって2万歩以上の歩行となった。夕方になり、琴平に電車で帰る車中で、翌日の予定と帰りの算段を話し合った。
調べていると、岡山空港からの翌日の最終便に空席が見つかった。そこで、瀬戸大橋を電車で渡り、岡山から倉敷を巡って、夕刻に岡山空港に向かうことにした。その日の夜も、琴平の食事処で骨付鳥と瀬戸内の鮮魚を食べ、温泉でくつろいだ。

倉敷美観地区で行われていた「瀬戸の花嫁川舟流し」

翌日は、琴平の温泉宿で朝食を済ませ、JR特急南風号で岡山を目指した。昼前に到着し、岡山のB級グルメであるホルモンうどんを食べ、日本三名園の1つである偕楽園、岡山城を見学した。岡山駅に戻って山陽本線で倉敷に向かい、伝統的な建物が建ち並ぶ美観地区を散策した。途中、「瀬戸の花嫁川舟流し」が行われているのに遭遇した。
川沿いの風情のある街並みを、土産物屋を覗いたり、歩き食いなどをしたりしながら散策を楽しんだ。倉敷からは、岡山空港までリムジンバスが出ている。1日目は夜の到着ではあったが2泊3日の瀬戸内の旅は、とても盛りだくさんなものとなった。事前にまったく計画を立てないで出かけた割には、金刀比羅宮、丸亀城、後楽園、岡山城、倉敷美観地区など主要な観光地を多数巡ることができたし、ご当地グルメも存分に味わうことができた。スマホとネット予約があって便利な時代のおかげだ。このような行き当たりばったりの旅もたまには良い。また、思い立ったら仲間を募って、どこかへ行ってみよう。

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