第13回
都会暮らしと田舎暮らし
2014.03.12 [内山 悟志]
まさにどちらが良いと思うかは価値観の違いによるといえる。したがって家族、とりわけ配偶者との間でこの価値観が異なる場合は問題となるだろう。どこで暮らすかは、日々の暮らしにおいても、将来的な人生設計においても非常に重要な事柄であるため、意見が食い違った場合、双方が納得する結論を導き出すのはなかなか難しい。日頃から老後の生活スタイルや居住地域について話し合っておくことが望ましい。また、自分は田舎暮らしを望んでいるのだが、相手が望まないという場合、旅行や帰省などに誘って、そこでの暮らしの魅力を理解してもらうというのも1つの方法かもしれない。
ところで、田舎暮らしも最近ではずいぶん変わってきたのではないだろうか。国や地方自治体が過疎化対策を進めていることもあるが、それにも増してインターネットの普及は都市と地方の情報格差を縮める役割を果たしている。今後、遠隔医療や自治体サービスの電子化などが進展すれば、田舎暮らしの利便性は改善されるだろう。買い物や情報発信なども都会と何ら変わりなくできる。場合によっては、ネットを使って専門的な仕事や商売をすることもできるかもしれない。平均寿命が長くなっており、リタイア後にも長い人生が待っている。考え方次第で、さまざまな暮らし方が選択できるようになることは望ましいことだ。
そういう筆者も、東京で働く高校時代の同級生とリタイアしたら田舎に帰って一緒に喫茶店でもやろうかなどと冗談半分で語り合ったりしている。
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