第14回
話題のノーオイル・フライヤーを試してみる(前編)
2014.03.27 [内山 悟志]
そこで、次に2つのタイプの冷凍食材で検証してみることにした。1つは油で揚げるタイプのカキフライ、もう1つは下揚げしてあって電子レンジで加熱するだけで食べられるタイプのエビフライだ。
出来上がりを見るとその出来栄えに違いは一目瞭然だ(図3)。電子レンジで加熱するだけで食べられるエビフライは、きれいなきつね色で表面もサクサクに出来上がり、油で揚げた通常のエビフライとほとんど変わらない食感であった。下揚げしてあって電子レンジでも簡単にできるものなので、当たり前といえば当たり前で、わざわざフライヤーを使うまでもないといえばそれまでだ。
図3.冷凍のカキフライとエビフライ
これに対して油で揚げるタイプのカキフライの方は、調理前の白いパン粉がわずかに色づいた状態で、見た目にはちゃんと火が通っているのか不安になる。恐る恐る食べてみると中まで火が通っており味は問題なく普通の冷凍カキフライを揚げたのとあまり変わりはない。しかし、やはり衣の食感はサクサク感がなく油気がないため香ばしさも伝わってこない。
食材の特性や加工の状況によってノーオイル・フライヤーに向き不向きがあることがわかってきた。ノーオイル・フライヤーで見た目にも美しく、食感も良く、味も美味しく、そしてヘルシーな揚げ物を作るには、もう一工夫が必要なようだ。もう少しさまざまな食材で、いろんなやり方を試したみたいと思う。
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