第16回
東京の笑い「軽演劇」を楽しむ
2014.04.22 [内山 悟志]
実は筆者は、この伊東四朗一座・熱海五郎一座の大ファンで2004年の第1回目からある1回を除いてほとんどの公演を劇場に足を運んで観ている。三宅さんが劇団スーパー・エキセントリック・シアターを旗揚げした時からの名コンビである小倉久寛さん、三宅さんの明治大学落語研究会の後輩である渡辺正行さん、渡辺さんのコント赤信号の相方であるラサール石井さんなどが絶妙で軽快な笑いのキャッチボールを繰り広げる。今では長寿TV番組の「笑点」でお馴染みの春風亭昇太さんは、笑点で有名になるずっと前の第1回から出演しており毎回とてもいい味を出している。伊東四朗さんの喜劇役者仲間であり、親しい友人でもあった東八郎(故人)さんの息子である東貴博さんも毎回出演している。公演規模は毎回どんどんおおきくなっており、最近ではマドンナ的な位置づけの女優が誰になるのかも楽しみだ。
ある1回を除いてそれ以外はすべて劇場に足を運んで観たと述べたが、やはりどうしてもその回の内容を見たくて後に発売されたDVDで観た。しかし、残念なことにやはり劇場で観る方が何倍も面白い。彼らが、どれほどテレビで有名になっても生の舞台を大切にするのがうなずける。軽演劇に全身全霊で取り組む演者のエネルギーが伝わってくる。
さて、もうすぐ今年の公演が始まる。今回は初めて新橋演舞場に進出するということで、張り切って先行チケット販売で桟敷席を手に入れた。とても楽しみだ。今では数少ない東京の軽演劇を楽しんでみてはどうだろうか。
熱海五郎一座 新橋演舞場進出記念公演
東京喜劇 天然女房のスパイ大作戦 2014年6月5日(木)~29日(日)
http://www.shochiku.co.jp/play/enbujyo/schedule/2014/6/post_135.php
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