第17回
「まごわやさしい」のレシピ
2014.05.13 [内山 悟志]
和食は世界を代表する健康食と言われる。今回は栄養バランスの良い組み合わせとして注目される「まごわやさしい」の食材を使ったレシピを紹介する。
「まごはやさしい」というキーワードを聞いたことがあるだろうか。これは食品研究家で医学博士の吉村裕之氏が提唱し、昨今注目されている栄養バランスの良い食材の組み合わせの覚え方である。
「ま」:マメ(豆類:納豆、大豆、豆腐、あずき、黒豆、油揚げ、高野豆腐など)
良質のたんぱく質やミネラルが豊富で生活習慣病予防に効果的と言われる。
「ご」:ゴマ(胡麻や木の実:ごま、ピーナツ、くるみ、栗、ぎんなん、松の実など)
特にゴマは、たんぱく質、脂質、ミネラルがたっぷり。脂質には不飽和脂肪酸が多く含まれ、血中のコレステロールを減らす作用がある。
「わ」:ワカメ(海藻類:ひじき、わかめ、のり、昆布、もずくなど)
ワカメは、各種ミネラルをバランスよく含み、新陳代謝を活発にして、体の抵抗力を高め、老化を防止する働きがある。
「や」:ヤサイ(野菜類:緑黄色野菜、淡色野菜、トマト、白菜、キャベツ、セロリなど)
β-カロテンやビタミンCが豊富。皮膚や粘膜を健康に保ち、抵抗力を維持する。
「さ」:サカナ(魚介類:あじ、さば、まぐろ、たこ、いか、えび、かき、あさりなど)
あじは、DHAやEPA、タウリンが豊富で、血中のコレステロールを減らし、血液をサラサラにする働きと、疲労回復の効果がある。
「し」:シイタケ(きのこ類:まいたけ、マッシュルーム、しいたけ、しめじ、なめこなど)
しいたけには、コレステロールの沈着を防ぐ成分や血圧を下げる働きをする成分が含まれており、ビタミンDが豊富で、カルシウムを骨に定着させるのに有効である。
「い」:イモ(芋類:じゃがいも・さつまいも・里芋・山芋など)
炭水化物・糖質やビタミンC・食物繊維が豊富で、根菜類には腸内環境を整える作用がある。
どれも伝統的な日本食で身近に用いられてきた食材ばかりだ。最近では、生活習慣病の増加が問題視されており、こうした栄養バランスの良い食材を活かした伝統的な日本食が世界的にも注目されている。
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