内山悟志の悠々快適エイジレスライフ

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第17回
「まごわやさしい」のレシピ

それでは、実際の「まごわやさしい」の食材を使った料理のレシピを紹介しよう。まずは、最もシンプルで少ないメニューでありながら「まごわやさしい」の食材がすべて入った料理の例として、炊き込みご飯と味噌汁の組み合わせである(図1)。特に炊き込みご飯は、これ一品で「まごわやさしい」のすべての要素が入っている。

図1.最少構成とも言える「まごわやさしい」メニューの例

食材 炊き込みご飯 味噌汁
「ま」 油揚げ
いんげん
「ご」 いりごま
「わ」 ひじき
海苔
ワカメ
「や」 ごぼう
にんじん
ネギ
「さ」 しらす
「し」 椎茸 しめじ
「い」 こんにゃく じゃがいも

しかし、炊き込みご飯と味噌汁だけでは食事としては寂しい。せっかくだから主菜やサイドメニューをいくつか増やしてみたい。
図1の炊き込みご飯と味噌汁に、サバの塩焼き、里芋の煮物、いんげんの白和え、ほうれん草のおひたし、きんぴらごぼう、煮豆、もずく酢を加えてみた(図2)。昔ながらの日本旅館の朝ご飯に出てきそうなメニューだが、晩ご飯としても十分な品数と言えるのではないだろうか。

図2.晩ご飯にも十分な「まごわやさしい」メニューの例


食材 焼き魚 煮物 白和え おひたし きんぴら 煮豆 酢の物
「ま」 豆腐
いんげん
いりごま 大豆
「ご」 すりごま いりごま いりごま
「わ」 ひじき 塩昆布 昆布 もずく
「や」 生姜 ほうれん草 ごぼう
にんじん
「さ」 サバ 鰹節
「し」 椎茸
「い」 里芋

このような典型的な和食のメニューには、それほど意識せずとも「まごわやさしい」の食材が多数含まれていることがわかる。
やっぱり肉も少しは食べたいという場合は、鶏肉を入れた筑前煮や、具だくさんの味噌汁に豚バラ肉を少量加えた豚汁などであれば「まごわやさしい」がふんだんに入った料理となる。
また、いりごま、乾燥ワカメ、鰹節、干しひじき、素干し桜海老、切り干し大根などは非常に日持ちの良い食材であるため、常備しておいて料理に少し加えるだけで「まごわやさしい」料理に早変わりするのでお勧めだ。

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