第23回
秩父・長瀞の魅力を堪能する(前編)
2014.08.04 [内山 悟志]
SL列車「パレオエクスプレス」
さて、ライン下りの船頭さんの情報によると、この日も秩父鉄道のSL列車が走っているとのことだ。15時前に送迎バスで長瀞駅まで戻ってくると、確かに乗船前に来た時よりも人が増えているではないか。駅の時刻表を見ると、15時05分に長瀞着のSL列車が停車するとある。これは渡りに船だ。旅好きではあるが、それほど鉄道ファンというわけではないが、せっかくのチャンスなのでSL列車を待ってみることにした。
このSL列車は、あとで調べたのだが「パレオエクスプレス」というもので、秩父鉄道が秩父本線の熊谷駅-三峰口駅間で1988年3月より運行している、蒸気機関車牽引による臨時列車ということだ。概ね3月中旬から12月初旬の期間に運行され、一日一往復だけ運行されているので、午前と午後の2回しか見ることができない。撮り鉄になった気分で線路沿いの路上でカメラを構えて待ち、貴重な一枚を写真に収めることができた。
この日は夕方から大雨の予報であったため、一日目の観光はこれで切り上げることとした。長瀞と秩父の間に位置する和同鉱泉の宿にチェックインし、ゆっくりと温泉を堪能した。ここは、日本最古の流通貨幣である和同開珎の誕生の地といわれる和銅遺跡のあるところだそうだ。宿についたら突然の土砂降り、早めに宿に入って正解だった。こんな近場に、自然豊かな温泉地があることをあらためて知った一日目だった。
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