大震災特別寄稿

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第2回
緊急時の対処法から分かった!
これから必要になる“デジモノ力” とは

そこで筆者は正しい情報を探し出すため、不要なつぶやきを取り除くことにした。このように書くと、何か難しいことしたように思われるだろうが、操作はとても単純。リツイートを表す「RT」や「QT」、「拡散希望」というキーワードを、ツイッター検索の結果ページから省けば良い。ツイッターの公式ページにある検索欄に、調べたいキーワードに続いて「-RT -QT -拡散希望」という除外キーワード(キーワードの前にマイナス記号「-」を入れる)を指定するだけで、検索結果はかなりスッキリする。こんなちょっとしたコツを知っているか、知っていないかで、得られる情報は変わってくる。

今や、パソコンやインターネットを使えるのは当たり前である。何しろ、70歳をゆうに超える父が、電話が通じないからとメールで安否確認をしてくるような時代だ。でも今回の震災を経験し、単にパソコンやインターネットが使えるだけではダメなのではないかと思い始めている。ツイッターやFaceTime、Skypeという名前は知っていても、活用しているという中高年世代はまだ少ない。iPhoneなどのスマートフォンに関しても同じだ。

パソコンが扱え、日本語が入力でき、インターネットから情報を探せる。せっかくデジモノを操作する力を身に付けたのなら、その活用の幅を広げてみてはどうだろう。新しいソフトウェアやオンラインサービスの使い方を覚え、パソコン以外の端末も扱えるようにしておけば、いざというときの連絡手段や情報収集に生かせられるはずだ。

今回から始まったデジモノ連載。地震の前に仕事の依頼をもらったときは、もう少し明るく楽しい話題を書こうと思ったのだが、震災を受けて少し重苦しい話題でのスタートになってしまった。被災者や今後の生活を考えると、日々の生活を楽しもうという気持ちにはまだなれないが、復興に向けて歩んでいくためにも、これから本コラムを通じてデジモノ活用の魅力をお届けしていきたい。

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