松本すみ子の「@シニア」

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第4回
やるときはやるシニアボランティア
~東日本大震災で見えたもの~

支援物資を選ぶ被災者

それだったら、私にもできたかも

東京に戻ってから、友人・知人にこの話をすると、必ず「それだったら、私にもできたかも」と反応します。「自分も何かしたいと思ったけれど、体力のいる泥かきやガレキの撤去なんかはできないし、ボランティアに行って、返って足手まといになったりしたら、悪い。だから、できることは寄付をするか、被災地のものを買うくらい」。申しわけなさそうに、残念そうに言います。

多くのシニア世代がこうした思いを抱いたようです。お金も出すし、被災地の産品もできるだけ買う。でも、何か歯がゆい思いがする。こんなことでいいのだろうか。自分が直接、被災地の方々に接して、助けられることはないのだろうか。でも、被災者へのボランティアは泥かきや片付けではありません。時間と共に、被災地の方々が必要としていることは変化していきます。一過性ではなく、地道に活動を続けているボランティアグループもたくさんあります。

ただ、残念ながら、そんな活動や被災者が求めていることは遠く離れて支援したいと思う人たちの耳には届きにくいのです。それが分かれば、友人のように「それだったら、私もできる」と参加したことでしょう。支援を必要としている人と支援をしたい人をマッチングさせるシステム。これからの課題はこれです。このシステムがあれば、シニア世代にも震災ボランティアムーブメントを起こすことができたかもしれないと思ったりします。

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