松本すみ子の「@シニア」

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第20回
厄年、気にしますか?

厄年、当たってました?

今年の厄年早見表を見て、「もう厄年はこないな」とか「今年は厄年か」とか「もうすぐ厄年だなあ」などと思っている方。それで終わりにしないで、過去の自分の厄年だった時はどうだったか、ちょっと振り返ってみませんか。今後のことを考える上でも、いい機会かもしれません。 私の場合、女ですから19歳、33歳、37歳を振り返ってみます。すると、確かに人生の岐路というか、思い当たることが多々あります。まず19歳、つまり満18歳。健康は問題ありませんでしたが、東京の大学への進学に親が反対、ようやく受験したもののすべて失敗し、その後1年間の浪人生活を送るという重苦しい時期でした。そうそう盲腸の手術で入院もしました。 33歳(満32歳)では会社が変わりました。会社を変えたのではありません。会社が勝手に変わったのです。親会社の事情で、会社がそのまま全社員居ぬきで別会社となり、いつのまにかライバル社の製品を扱うことに。面白い経験でしたが、大きなターニングポイントだったことは間違いありません。 そして、37歳(満36歳)で父を亡くしました。この年はなぜか知り合いに不幸が多く、いやな気がしていたのですが、8月に親しくしていた人が亡くなり、まだショックが冷めない1か月後に父の訃報を聞きました。だんだん不幸が近づいてきたようで、なんとも不安な1年でした。 私にとって厄年は合っていたといえます。ちなみに、エバーライフ年齢研究所というところが30から60代の男女2000人に行った調査では、厄年が合っていたという人は48.6%、合っていなかったという人は51.4%と、ほぼ半々だったそうです。考え方次第ということなんでしょうか。

厄年も変化している

ところで、この厄年も最近は変化しているようです。エバーライフ年齢研究所は20~73歳の約76万人に関して、主に身体的なトラブル(脳血管疾患、認知症、変形性膝関節症、骨粗しょう症、虚血性疾患、糖尿病、がん)に関して、性別・年齢別の分析を行いました。すると、今までとは違う「厄年」が発見されたというのです。
それは、男性が24歳、37歳、50歳、63歳、女性は25歳、39歳、52歳、63歳。これを「新厄年」と名付けています。男女ともに厄年が1回増えて、63歳は同時期です。
考えてみれば、今までの厄年は古くから言われている年齢。日本人の寿命は急速に伸び、今や男性は約80歳、女性は87歳の時代。人生50年・60年の時代とは違うので、厄年も変化して当然かもしれません。
63歳は、まさに今の団塊世代が前後を含めて向き合っている厄年年齢。これを無事乗り越えて、充実した第2の人生を送るためにも、お互い気を付けましょうね。

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