第25回
これからシニアに受ける商品・サービス予測
2013.01.08 [松本 すみ子]
シニアに受けるという意味
「シニアや団塊マーケットは簡単には動かない」、「ヒット商品は生まれない」と言われていますが、もちろん、シニアが何も買わないわけではありません。シニア世代だって、生きている。ショッピングをし、美味しいものを食べ、街に繰り出して、楽しんでいるのです。
では、何にお金を使っているかというと、特に、シニア向け商品やサービスを買っているわけではないのです。たとえば、昨年ブームだった塩麹。若い主婦層からシニア層にまで幅広くヒットしました。商品には年齢が関係するものと、年齢に関係なく共通するものがあります。
シニアに売るためには、シニアしか買わないようなものを作る必要はないのです。シニアを意識したものでなくても、人口の多いシニアが買えばヒットになります。ただ、この場合、シニアだけの購買率を出すことは難しい。分かりにくいので、シニア市場という分野で集計できないだけではないでしょうか。
人々のライフスタイルをよく観察し、必要としているもの、不便に感じていること、そして、年齢を経たからこそ夢のあるもの、そうしたものを出していくことが、結果として、シニア市場に浸透するのだと思います。
ということで、シニア世代の一人として、最近気になる商品やサービスから、今後、シニア世代に受けそうな商品・サービスの傾向をいくつか考えてみました。でも、結局、自分がほしいものの紹介になってしまったかもしれません。
主婦の口コミがすごいレンジフード
これは、私が今すぐにでもほしいもののひとつ。友人が教えてくれた製品です。先日、リフォームを終えた友人の家を訪問。きれいになった室内をあちこち見せてもらったのですが、彼女の一押しがこのレンジフードでした。製品名はクリナップの「洗エールレンジフード」。
なんと、換気扇を自動で掃除するという優れものです。給湯タンクにお湯を注ぎ、スイッチを入れると、フィルターを勝手に洗浄。終わった後は、タンクのお湯を捨てるだけ。友人が実演してくれましたが、本当に簡単そうでした。
我が家も今年は水回りのリフォームを予定していて、絶対にこれにしようと決心しております。
年を取り、体力がなくなると、最初におっくうになる家事が掃除。女性だけの問題ではありません。これからは、男性の一人暮らしが増加します。だから、ルンバのような掃除機や家事代行サービスもさらに拡大していくのではないでしょうか。
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