第12回
食事でデトックス!
2011.09.27 [大西 ひとみ]
デトックスの方法には、断食、腸内洗浄、岩盤浴などをはじめ、さまざまな方法がありますが、今回は食事を心がけることによって人間が持つ本来の機能を高め、デトックスを促す方法についてご紹介します。
そもそも、デトックスはなぜ必要なのでしょうか?
現代社会にはさまざまな有害物質が存在しています。野菜の栽培には農薬や化学肥料が使われていますし、流通効率を上げたり保存期間を長くしたりするために添加物が使われている食品が多いのも事実です。そうした有害物質は、体内に入ると、基礎代謝や細胞の新陳代謝を阻害することがありますし、また簡単に排泄されません。そこで有害物質の排出、つまりデトックスが必要なのです。
しかし、私たちは食べずに生きてはいけません。そこで、食べ物が持っている性質を生かした、自然なデトックスを試してみませんか。
では、自然なデトックスとは、どんな方法があるのでしょう。
<キレート成分を取り入れる>
体内に取り込まれやすい化学物質として、家具や建築資材などに使われているホルムアルデヒド、ダイオキシンなどの環境ホルモン、食品添加物、残留農薬などがあげられます。
キレート成分は、体内の酵素と結びついたこれらの有害ミネラルを体外に排出してくれるのです。
キレート成分は、「硫化アリル」「クエン酸」「ケルセチン」「フィチン酸」「αリポ酸」などを多く含む食材に存在し、これらを多く含む食材は以下の通りです。
●硫化アリル:ネギ、ニラ、タマネギ、らっきょうなど
●クエン酸:レモンやみかんなどの柑橘類、パイナップル、キウイ、梅、酢など
●ケルセチン:タマネギ、ブロッコリー、緑茶、リンゴなど
●フィチン酸:オレンジ、スイカ、メロンなどの果物、落花生、玄米など
●αリポ酸:ニンジン、ほうれん草、ブロッコリー、ジャガイモ、レバーなど
<活性酸素を抑制する>
活性酸素は、生命の維持に不可欠な一方、健康な細胞を傷つけ、生活習慣病を引き起こす原因になるともいわれています。
そこで、ビタミン類やポリフェノール、カテキン、フラボノイドなど、抗酸化力が高く、健康な細胞の酸化を遅らせる栄養素を積極的にとることをおすすめします。抗酸化作用の高い食材は、以下の通りです。
●ビタミンA:モロヘイヤ、ニンジンなどの緑黄色野菜など
●ビタミンC:柑橘類など
●ビタミンE:魚介類、ナッツ類など
●ビタミンB2:豚肉、うなぎ、納豆など
●ポリフェノール(ファイトケミカルの1種):赤ワイン、バナナなど
●カテキン・フラボノイド(ファイトケミカルの1種):茶葉など
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