第10回
お肉を食べよう
2011.08.30 [大西 ひとみ]
肉からタンパク質を極端に摂取し続けると、体に害を及ぼすこともわかっていますが、健康な人が普段の生活の中で少々肉を食べ過ぎるぐらいでは、悪影響はまずないと考えられます。
これは個人的な見解ですが、日本人はタンパク質の摂取量が必要量より少ない人が多いように感じます。健康な人が摂取すべき一日あたりのタンパク質量は、体重1kgあたり1.2〜1.3g(平成19年度国民健康・栄養調査/厚生労働省)といわれていますが、ダイエットや健康のために運動を取り入れている方は、2.0g未満なら摂取してもいいと思います。
また、肉の重さ=タンパク質量だと思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、そうではありません。例えば、100gあたりのタンパク質量は、牛赤身ランプ肉なら約19g、豚赤身肩ロースなら約20g、鶏のささみ肉なら約25gといった具合です。
なお、タンパク質を取り過ぎたと思われた時は、その代謝に必要なビタミンB6を十分に摂取することも心がけましょう。ビタミンB6を多く含有する食品は、にんにくやナッツ類、レバー類や魚の赤身などです。
ビタミンB6は、腸内細菌によっても作られるため、不足しづらいとされていますが、不足すると皮膚炎や口内炎などを引き起こしますので、タンパク質を多く摂取する方には意識的に取って欲しい栄養素です。
さて今回は、ささみを使った「つくね料理」をご紹介します。時間がない場合、鶏ひき肉を使えば、カロリーは少々高くなりますが、短時間で調理することができます。
サイズもお好みに合わせて作れるので、お弁当用にたくさん作っておいてもいいかもしれませんね。
Trans4fit流
鶏ささみ香味野菜入りつくね
- 調理時間:約15分(1人分)
- カロリー:約241キロカロリー
- タンパク質:約30g
- 脂肪:約7.1g
- 炭水化物:約11.7g
<材料>(2人分)
● | 鶏ささみ | 250g |
● | しょうが | 15g |
● | ねぎ | 30g |
● | しそ | 6枚 |
● | 小麦粉 | 5g |
● | 塩 | ひとつまみ |
● | 調理酒 | 小さじ1(約3g) |
● | ごま油 | 大さじ1(約13g) |
★ | てんさい糖(なければ普通の砂糖) | 大さじ1(約7g) |
★ | 調理酒 | 大さじ1(約9g) |
★ | しょうゆ | 大さじ2(約21g) |
★ | みりん | 小さじ1(約4g) |
<作り方>
- しょうがとねぎをみじん切りにします。
- ★の調味料を合わせます。
- 鶏ささみの筋を取り、包丁で叩いてミンチにします。
- 1と3に、塩と調理酒を加え、少し粘りが出てまとまる程度まで混ぜ合わせます。
- 4をお好みの大きさでハンバーグ状にし、表面に小麦粉を振りかけます。
- フライパンにごま油をしき、フライパンが十分に温まったら、4を入れて中火で焼きます。両面がきつね色になり、中がしっかり焼けたら、2を流し入れてよく絡めます。
- お皿に盛る際にしその葉を加えて召し上がって下さい。
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