第20回
旬の野菜を食べよう!
2012.03.06 [大西 ひとみ]
旬の野菜がどれなのかわからないぐらい、欲しい野菜がすぐ手に入る時代ですよね。それが故に、本来いつ育つのか知らない野菜が多いのではないでしょうか?私もその一人でした。
旬の野菜も旬でない野菜も見た目はみずみずしいですが、旬の野菜にはその季節に合った栄養素が多く含まれているだけではなく、栄養価がとても高いのです。
春には山菜や木の芽などが多く出回ります。鮮やかな緑色をしていて、芽吹きの香りが春の訪れを感じさせてくれます。山菜や木の芽には、ポリフェノールなどの機能成分が豊富で、多種多様のビタミンを多く含んでいます。
夏野菜は、体を冷やす働きがあり、水分も豊富です。また、水分を排出するために役立つカリウムを豊富に含む物も多いです。そして、夏バテに負けないようにスタミナがつくようにも調整してくれ、暑さで奪われやすいビタミンCも豊富です。
秋は「食欲の秋」といわれるほどですから、多くの食材が実りを迎える時期ですね。冬に向けて体に栄養を蓄え、体調を整える季節でもあります。そのため秋の野菜には、ビタミン、ミネラル、カロテノイドなどの栄養素を豊富に含みます。また、苦味や塩味の効いた夏の料理で疲れ気味の胃や腸の調子を整えてくれます。
冬に取れる根菜類は、消化を助けて体を温める滋養効果が高く、ミネラルなどの栄養素が豊富です。このように旬の野菜には、その季節に合った健康を保つために必要な力があるのです。
そこで、季節ごとの旬の野菜をご紹介しましょう。
春(3月〜5月)
アスパラガス、菜の花、たけのこ、セロリ、ふき、春キャベツ、タマネギなど
夏(6月〜8月)
トマト、ナス、きゅうり、おおば、モロヘイヤ、おくら、ピーマン、にんにくなど
秋(9月〜11月)
ごぼう、タマネギ、しめじ、レンコン、ジャガイモ、春菊、サツマイモなど
冬(12月〜2月)
大根、水菜、カブ、ほうれん草、白菜、ゆり根、にらなど
なお、さまざまなメリット・デメリットがありますが、野菜は基本的に国産品を食べることをお勧めします。輸入野菜が体に悪いというわけではありませんが、国産野菜と比べると輸入野菜は栄養素量が少ないのです。
野菜は収穫後も生きており、呼吸し続けています。呼吸によって、糖やアミノ酸、ビタミン類は消費されていきます。温度を下げれば栄養素の減少をある程度軽減できることもあり、野菜は基本的に低温で流通されていますが、それでも輸入野菜は収穫されてから私たちの手に届くまで20日ぐらいかかるため、どうしても栄養素が減ってしまうのです。
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