第32回
酵素効果を台無しにする食べ物
2012.11.06 [大西 ひとみ]
前回、酵素の健康と美容の効果についてお話させて頂きましたが、せっかく酵素を体内に取り入れても、酵素の効果を台無しにしてしまう食べ物があります。
そこで今回は、酵素の働きを台無しにしてしまう食べ方と食材についてご紹介します。
熱が加わると、酵素は変形する?
酵素は、簡単にいうとミネラルの周りにタンパク質が巻き付いたもので、ミネラルの種類やタンパク質の巻き方によって様々な種類が存在します。酵素の構造がタンパク質からできているため、酵素は熱に弱く、熱が加えられることによって変形し、酵素でなくなってしまいます。
一般的に、酵素が耐えられる温度は50度から70度ぐらいまでといわれています。つまり、酵素がたくさん含まれている野菜や肉,魚も、加熱すると酵素の働きがなくなってしまうと考えた方が良いでしょう。
酵素の効果を台無しにしてしまう食材
1.白砂糖
白砂糖の主成分であるショ糖が、血液をドロドロにしてしまうことは、耳にされた方も多いのではないかと思います。白砂糖は、血液をドロドロにして血液の流れを悪くするだけではなく、悪玉菌を増やし、活性酸素を発生させてしまいます。せっかく体に良い酵素を取り入れても、これでは台無しです。
砂糖を使うなら、黒砂糖、てんさい糖、またハチミツやメープルシロップがおススメです。
2.インスタント食品
これは酵素の効果を語る以前の話ですが、インスタント食品には添加物がたくさん含まれており、それらは酵素の効果すら下げてしまいます。
特に、インスタントラーメンなどに含まれるBHA(酸化防止剤)、ハムやベーコンに含まれる亜硝酸ナトリウム(発色剤)、リン酸(結着剤)、かまぼこやちくわに含まれるソルビン酸K(合成保存料)、紅ショウガなどに含まれる食用赤色2号(合成着色料)などは、特に避けたいものです。
3.肉・魚
肉や魚は、たくさんのタンパク質を含んでおり、基礎代謝の増加や維持に大きな役割を果たしているので、避けることが良いとは決して思いませんが、動物性のタンパク質を過剰に摂取すると、酵素をたくさん消費してしまうことも事実です。
動物性のタンパク質と、大豆などの植物性タンパク質を、バランスよく摂取するよう心がけましょう。
とはいえ、最も大切なのはバランス
2回にわたって酵素の健康や美容、またダイエットの効果についてお話してきましたが、生野菜や生肉、生魚が良いからといって生の物ばかり食べたり、前述のとおり極端に動物性タンパク質の摂取量を減らしたりすることは、体に決して良いとはいえません。
熱を加えた野菜や肉、魚は、体を温めたり殺菌したりと、生の食材にはない様々な良い効果がありますし、タンパク質を取り入れるにはとても効率の良い食べ物です。
ですから、バランスよく、色んな食材を色んな食べ方で頂くことが、一番美容と健康、そしてダイエットに効果的であるということを忘れないでくださいね。
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