旬の野菜と歴史 毎日の食事に取り入れる簡単野菜レシピ

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第10回
初秋の疲れはネバネバ野菜「ツルムラサキ」のお浸しで箸休め

■箸休めに「ツルムラサキ」のお浸し

ツルムラサキの存在を知っていても、「どうやって食べたらいいのかわからない!」という方も少なくないでしょう。レシピに困ったらホウレンソウと同じように調理すると美味しく頂けますよ。和食の基本中の基本ですが、「お浸し」の作り方をご紹介します。ちょっとしたコツで、茹ですぎず、歯ごたえのあるお浸しが楽しめます!

[材料](2~3人分)
ツルムラサキ 1袋(約200g)
かつおぶし 1袋(約4g)
[つゆ]
しょうゆ、水 各大さじ1
[作り方]
  1. ボウルに水をはり、ツルムラサキはよく洗ってから、ボウルの水に根本だけ5~15分つけます。根元から水を吸い、葉や茎をシャッキリとさせます。
  2. 直径20cm程度の鍋に1リットルほどの熱湯を沸かし、1のツルムラサキを根元からお鍋に入れ、そのままの状態で20秒ほど置きます。その後、茎がしんなりしてくるので、菜箸で葉まで全体を沈ませます。中強火で1分だけ茹でます。
  3. 予めボウルに冷水を用意しておき、2のお鍋からあげたツルムラサキをすぐに冷やします。何度か水をかえて完全に粗熱が取れたら、軽く水気を絞ります。
  4. ツルムラサキの上下を1本ずつ逆さまにする要領で、パッドに重ねて置きます。
  5. その後、混ぜ合わせた[つゆ]を半分かけ、さらに、水気を軽く絞って6等分にカットします。
  6. お皿に盛り、残りのつゆをかけ、かつおぶしを添えてお召し上がりください。

シンプルなお料理ほど、素材の扱いが味の決め手となるので、はじめの吸水は少し面倒かもしれませんが、ぜひ工程を飛ばさずに実行してみてください! 味付けも最小限ですが、ご家庭で、料亭の“箸休め”で頂くような「お浸し」をぜひご堪能ください。

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