名医に聞く

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第18回
〈筋筋膜痛〉長引く痛み(慢性疼痛)の多くは「慢性のひどい筋肉のコリ」の可能性大

「たぶん手根管症候群」も筋筋膜痛だったりする

肩コリや腰痛など、よくある病名(というか症状)で診断されているうちはいいが、筋筋膜痛は、ときに全く関連のない病気とよく似た痛みを引き起こし、違った診断をつけられ、治療されることもあるという。

「椎間板ヘルニア、繊維筋痛症、手根管症候群、子宮内膜症等々、いろいろな病気に診断され、長期間治療しているけれどよくならないといって来院される患者さんは少なくありません。なかには手術したけどぜんぜんだめ、という方もいらっしゃいます」

何を隠そう筆者も、手指の痛みで受診した整形外科で「典型的な症状ではありませんがたぶん手根管症候群でしょう」と診断され、一カ月間処方された薬を飲み、塗り薬を懸命にすり込んだが、まったく変化がないので北原医師に診てもらったところ筋筋膜痛と判明。治療によって劇的な改善が見られ、驚いた経験がある。
「典型的ではないけど、たぶん●●」という診断は怪しいのだ。

さらに、最初は明らかな原因のある痛み(骨折・手術後の痛み・帯状疱疹など)が、もともとの病気やケガが治った後も痛みが続き、その原因が筋筋膜痛であることもあるとのこと。
「コリ」を侮ってはいけないのである。

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