第2回
すっきり美人生活を送る、元隠れ肥満の糖尿病患者Kさんの場合
2012.03.27 [「病気・病院・医者」]
めざすは「健康」と「美容」を両立させる糖尿病生活
Kさんは40代の女性。
初診時の身長は165cm、体重は56kgで、細過ぎず、太過ぎず、健康的な体型だったが、ヘモグロビンA1C(過去1~2カ月間の平均血糖値)が11.2%(6.1%以上が糖尿病)、空腹値血糖値が252mg/dlとかなり高い数値を示していたという。
そこで牧田医師が、独自の血糖低下法(AGEマキタ式血糖低下法)について説明したところ、Kさんは大張り切り。
なぜなら、決して肥満体型ではないにもかかわらず、
「あと3kgやせたい」
というのがKさんの長年の願いだったからだ。
周囲からは「恒常的ダイエッター」と呼ばれるKさんだが、30歳を過ぎて以降、ちょっとやせてはまた戻る…の繰り返しで10年以上を過ごしてきた。そこで…
「ついに、本当にやせるときが来たわけです」
目をキラキラさせながら決意を述べたKさん。
毎食の献立を記録するとともに、朝食前と夕食開始から1時間後の血糖値を、1日も欠かすことなく測定。
何を食べると血糖値が上がるのか、どんな食事をすれば血糖値を上げずに済むのか、何をすれば食後の血糖値を下げることができるのかを完全マスターし、次のような楽勝宣言を行った。
「豚肉入りのチーズみそなべも、まぐろの刺身もセーフ。カロリーはあっても血糖値はぜんぜん上がらないんですね。それなのに、ご飯一膳分の雑炊を食べただけで、血糖値が200mg/dlを越えたのにはびっくりでした。ギョーザやシューマイの皮みたいに、見落としがちな炭水化物があるのもわかりました。ここまでわかれば、もう血糖値のコントロールは楽勝です!」
宣言しただけあって、治療開始一カ月後以降3カ月間、KさんはヘモグロビンA1cが5.1~5.2%の正常エリアを維持することに成功した。
そして体重は、なんと47kgにまで落ちた。
体重が落ちていく快感にはまってしまったKさん。炭水化物を極端に減らし、運動にもかなり身を入れた結果だった。
が、牧田医師は、そんなKさんにNGを出した。
「私としては、20代のころのきゃしゃな体型に戻れてうれしかったんですが、やせ過ぎはダメなんですって。だからご飯を食べるようにして体重を増やし、今は53kgです。体調もメイクのノリもいいので、満足しています」
コメント