人生を謳歌する糖尿病生活のススメ

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第2回
すっきり美人生活を送る、元隠れ肥満の糖尿病患者Kさんの場合

もっかKさんは体重53kgをキープ中。
炭水化物の摂取は抑えつつも、好物のスイーツは食べられる、楽勝の糖尿病生活を送っている。
「デザートのスイーツは、食後すぐに食べずに、1~2時間後に食べればいいことを発見してしまったんです♪」(Kさん)

血糖値は、食後すぐに上昇し始める。そこにスイーツが入れば、さらに血糖値が上がるのは当然だ。
そこでKさんは、食べる間隔をあけることで、上昇の割合を抑えているというわけだ。
「こういう方は、ほかの患者さんにもいらっしゃいますね。食べる間隔は、それぞれ血糖値を自己測定して、ベストの時間を調べるといいでしょう」(牧田医師)

当初、やせ過ぎでNGが出されたKさんだったが、その後の回復と維持、生活を楽しもうとする姿勢にはほれぼれしてしまう。
健康と美容を両立させる糖尿病生活は、実に生き生きとしている。

(※)BMI
肥満の指標。BMIは、体重(kg)を身長(m)で2度割った数字で、日本人の場合、25以上が肥満、30以上は著しい肥満と判定される。

牧田善二 (まきた ぜんじ)
AGE牧田クリニック院長/糖尿病専門医

1979年 北海道大学医学部卒業。米国ロックフェラー大学研究員、米国ピコワー医学研究所主任研究員、北海道大学医学部講師、久留米大学医学部内分泌代謝内科教授等を経て、2003年 エー・ジー・イーAGE内科クリニック 開設。2008年 クリニックを移転 AGE牧田クリニックと医療機関名変更、現在に至る。「糖尿病専門医にまかせなさい」(文藝春秋社)、「糖尿病はご飯よりステーキを食べなさい」(講談社プラスアルファ新書)などの著書がある。

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