文化とアートのある暮らし

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第1回
音を聴いてみる

ここで残りの夏を涼しく過ごすための「音」をご紹介してみましょう!

・夏にもってこいの「風鈴」

音によって涼しさを感じることができる。
なんと体感に作用する「音」、身近なところにこんな素敵な生活道具がありました。

・「水琴窟」(すいきんくつ)

日本庭園の装飾の一部ですが、音を聴いたら二度と忘れられない、美しい響きがします。こちらも、体感に作用するかのように涼しさを感じることができますね。

・「雨」

夏に多い突然の雨。道が雨で濡れるといつも以上に車が走る時の音がします。水たまりを遠慮なく駆け抜ける音、雨音と一緒に聞こえる街全体のカオスな音。加えて、音と共に雨の匂いが感じられます。

ちなみに、環境の音に耳を澄ます行為は学術的にも研究されていて、「サウンドスケープ」(soundscape)と呼ばれます。1960年代終わりにカナダの作曲家マリー・シェーファー氏によって提唱された概念で「音風景」、「音景」などと訳され、風景には音が欠かせないという考え方です。演奏家が音楽を奏でて聴衆がその演奏に聴き入るスタイルとはまた違う音の楽しみ方ですが、普段気づかないで通り過ぎていたものごとに気づくことができる、サウンドスケープにはそんな素晴らしさがあるのです。

是非、身近なところで「音」の世界を楽しんでみてください。

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