第12回
「雪紋」金峰山
2012.02.07 [小岩井 大輔]
2月初旬 SONY DSLR-A900
28-80ミリ F22 -0.7補正 三脚使用
山々は厳冬期、凍てつく風が体を叩きつける。厳しい環境下だけに絶景に出会えた時の感動は大きい。登山装備に加えて、重い機材を担いでの登行となるため、体力、歩行技術が必要となる。
奥秩父に位置する金峰山は標高2599m。森林限界を越え山頂に立つと360度の大パノラマが広がる。五丈岩は圧倒的な存在感で出迎えてくれる。
山頂付近の気温は-15℃、常に風が吹いているため体感気温はそれよりさらに低い。しっかりとした冬山装備が必要となる。カメラの防寒対策もとても大事で、私の場合はニット帽や目出し帽で本体をカバーしている。予備電池を冷やさないようにすることも大事。まず、冷えを感じるのが、指先である。凍傷にならないように注意しなければならないが、厚いグローブでは操作性が悪いため、撮影時は薄手のインナーグローブにカバー付の指なしグローブを二重にして愛用している。
風の音しか聞こえない真っ暗な頂で、寒さに耐えながら朝が来るのをひたすら待つ、シュカブラ(雪紋)に朝光が射した瞬間、寒さを忘れ夢中でシャッターを切った。
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