小岩井 大輔流 富士山と出会う

バックナンバー

第5回
「御来光」富士山頂上

7月下旬 SONY DSLR-A900 28-80ミリ F22 +1補正

ここ数年、残雪の影響で7月1日の山開きも遅れ気味ですが、ハイシーズンはこれからの梅雨明け後です。登山者に「なぜ富士山に登るのですか?」と、聞いてみるとやはり日本一高い場所からの御来光を拝むためという答えが多いです。ひたすら続く登山道を約8時間かけて山頂を目指すのですから、思い出に残る御来光写真をゲットしてもらいたいものです。

もっとも冷え込む夜明けの時間帯は夏でも約5℃、零下になる時もあります。防寒具がないと撮影どころではありません。しかし、装備はできるだけ軽量にしたいですよね。防水透湿性があり防風性も兼ね備えているゴアテックス®をアウターに、インナーダウンやフリース、速乾性のあるシャツの着用がおすすめです。低温環境下での撮影では、使用頻度によって想像以上にバッテリーの機能が低下します。予備電池は必需品です。

刻々と東の空が明るくなってくると、真っ赤な御来光が現れ、その後、眩しい太陽が上昇し、オレンジ色になります。F値を絞込むと太陽光が星のようにきらめきます。測光方式にもよりますが、とても強い光線のため真っ黒や、真っ白になるので露出補正をこまめに変えて撮影しましょう。

時間と体力が残っている時は、お鉢周りをしてみてください。運がよければ南アルプス越しの影富士が見られます。

今夏も山頂からリアルに富士山情報をお届けする「ほぼ日刊 山頂日記」ブログを更新しております。是非、参考にしていただき、日本一を目指して下さい。

「ほぼ日刊 山頂日記」
http://fujisan.yamakei.co.jp/diary.html

コメント