写真家・秋野深のやさしい旅のフォトレッスン

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第20回
雨の日ならではの魅力的な被写体を見つけよう!

6月に入って、これからしばらくは湿度が高く、雨の日が多い季節になりますね。決して過ごしやすい快適な季節とはいえませんが、雨が降った時にしか見られない情景は、案外あるものです。
レッスン8では、雨の日や天気が悪い日は光が柔らかく、写真撮影にとって都合がよいこともあることをお伝えしました。今回は、特に街中での雨の日の撮影についてのレッスンです。もし、旅先で思いもかけず天気が崩れたとしても、ぜひ、その場のその時の魅力を見つけるつもりで旅先での時間を楽しんでみてください。きっと魅力的な場面が見つかるはずです。

■水たまりは魅力を2倍にしてくれます!

雨が降れば水たまりがいたるところにできます。普通は避けて歩きたくなるものですが、ちょっと見方を変えれば、雨が降った後にだけできる鏡のようなものですよね。ぜひ、いろいろな角度から水たまりに映っているものを観察してみてください。逆さまに映っているから面白く見えるもの、水面が少し揺れているから面白く見えるものなど色々あると思います。
【写真1】では、歴史を感じさせる街並みの魅力が、道端の小さな水たまりにも映し出されていました。乾いて水たまりがなくなれば、そこに映る魅力も当然消えてしまいます。水たまりがあるときだけに見られる光景だと思うと、とっても貴重な場面に出会えた気がするのです。


【写真1】



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