第6回
広がりのある景色の迫力を表現しよう!
2014.04.15 [秋野 深]
■手前に写る被写体を意識してアングルも工夫しよう!
【写真2】
【写真1】では、手前に花を配置してそれを大きく強調しました。場所によってはこれといった目立つ被写体がない場合もあるでしょう。そんな時には、より手前のものまで写りこむように角度をつけてみてください。
【写真2】は干上がった湖の底の塩分が不思議な形を描いて盛り上がり、それがずっと奥まで続いているなんとも不思議な荒涼とした風景です。
広角で少し見下ろし気味のアングルにすることで、より足元近くのところまで写しています。それによって、実際の見た目よりも手前部分が大きく広がり、遠くのほうは小さめに写っています。遠近感が強調され、広がりや奥行きを感じさせやすい描写になっているのです。
広々とした風景なので広くとらえる・・・それ以外の工夫がないと、写真はどうしても漠然としていてこれといった印象のないものになりがちです。
手前の被写体と奥の被写体との対比や、角度をつけて手前のものまで写すといった工夫があると、遠近感が見た目以上に強調されるという、広角ズームの特性がよりいきた描写になって迫力も増すことでしょう。
遠くまで広がるスケールの大きな風景を目にしたときには、ぜひ思い出して試してみてください。
- 2017.06.08
- 2017.05.11
- 2017.04.29
- 2017.03.28
- 2017.02.11
コメント