第9回
旅先での料理の写真を印象的に!
2014.07.16 [秋野 深]
■「接写(マクロ)モード」を活用して、はみ出すことを恐れずに!
料理のように手を伸ばせば届くほどの近い距離にあるものを撮影するとき、技術的に問題になることがあります。それは、距離が近すぎて、ピントがうまく合わないことがあるということです。
そんな時は、カメラの「接写(マクロ)モード」を使ってみてください。コンパクトカメラでは、数センチまで近づいてもピントが合うものも多いようです。ですが、一眼レフタイプのカメラだと、接写用のマクロレンズでないと極端に近づいてピントを合わせることはできないレンズがほとんどです。ピントが合う距離まで近づいて、しっかり拡大して撮影してみてください。
近づいて大きく写せば、全体を写した写真とは違って、【写真2】や【写真3】のように料理の質感や色彩がしっかりと強調された1枚になります。
【写真2】
【写真3】
近づいて撮影する時のポイントは「お皿や料理が画面からはみ出すことを恐れないこと」です。無意識のうちにお皿がはみ出さない構図になってしまいがちですが、そうするとメインのはずの料理そのものは意外と画面の中心でポツンと小さめに写って存在感が強く出ません。
あくまでも主役は料理です。大胆に強調してみてください。
あれこれ考えすぎて、撮影に時間をかけすぎてしまったりしては、旅先での食事の時間が台無しです。シンプルに「全体」と「部分」を両方撮影!という意識で、食べる直前にサッとメリハリをつけた数枚を撮影しておけば、食べることも、そして食べた後に写真を見返しながら思い出に浸る時間も、どちらも楽しめることでしょう。
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