第13回
料理の美味しさをリアルに伝えよう!
2014.11.13 [秋野 深]
食欲の秋です!ましてや旅先で食べたことも見たこともない美味しそうな料理に出逢えば、食欲も一層増すことでしょう。レッスン9では、料理を撮影するときの捉え方について触れました。今回のレッスンでは料理の美味しさがよりリアルに伝わるように、できるだけぶれずにくっきりと撮影するためのポイントについてお伝えします。
■料理の写真が、くっきり写りにくいのはなぜ?
美味しそうな料理を撮影したのになんだかシャープに写っていなくて残念。ぶれてしまっているみたい・・・という経験はないでしょうか? ぶれてしまってはせっかくの料理の質感や色もリアルには伝わりにくいですよね。ぶれてしまう原因はいろいろ考えられますが、写真を撮影するのに十分明るい場所ではなかったというケースが多いようです。
でも、「そんなに暗いところじゃなかったけど・・・」と思われるかもしれません。
実は、写真を撮影する場所として明るいかどうかと、私たちの肉眼での見た目にとって明るいかどうかはちょっと違うのです。
もちろん、周りが見づらいほど薄暗いところで料理を食べることはあまりないですよね。普通、レストランのようなところでは蛍光灯やLEDの光でテーブルの上の料理はちゃんと明るく見えているはずです。ところが、カメラにとっては、蛍光灯やLEDの光というのは、必ずしも十分明るいとはいえないのです。そういう場面での撮影では、たいていカメラは時間をかけて光をしっかり取り込もうとする設定になってしまうので、どうしてもぶれずに撮影するのは難しくなるのです。
■できるだけ自然光のある場所で!
最近のデジタルカメラには、手ぶれ補正機能がついていますので、少々のぶれはおさえてくれて、ある程度はシャープに写してくれます。また、露出や様々な設定についてお詳しい方ならその場に応じた対処ができるでしょう。
ですが、できるだけぶれ少なく、シャープに写そうと思うと、やはり蛍光灯やLEDのような人工の光だけでは不十分で、自然光が少しでもあるのが理想です。人工の光と自然の光は私たちが肉眼で感じる以上に大きな違いがあるのです。
自然光といっても、強い日差しが直接あたると影がついてしまいます。お店の中で食べる時などであれば、少し窓側に近いだけで太陽の光が直接当たっていなくても写真を撮る環境としてはずいぶん違います。
- 2017.06.08
- 2017.05.11
- 2017.04.29
- 2017.03.28
- 2017.02.11
コメント