第21回
前田敦子とやられ損
2012.05.15 [島 敏光]
さて、僕にとってはここからが本題だ……。
翌日の「日刊スポーツ」にこんな記事が載っていた。
あえてそのまま掲載する。
“選考過程で「汗と涙を流し、
青春と友情の日常を全身で表現している。
等身大のあっちゃんではなく、マネージャーという
別人格を……忙しいスケジュールの中、よくぞ
ここまでと感服する」(中略)などの声が上がった。”
この文章を読んで、僕は思わずのけぞった。
選考過程でそんな声が上がったわけではない。
これは僕が当日のプログラムに寄稿した文章の丸写し。
僕の名前などは一切載っていない。
何の断りもなくこんなことをしていいのか……。
この程度の文章だって、空から降ってくるわけではない。
それなりに頭をひねって書き上げている。
それを勝手にパクるなんて、記者の手抜きとしか思えない。
自分で考えて書いて欲しいし、
他人の文章を使うなら一言断りを入れるべきだろう。
業界の先輩にその話をすると、
「それはもうやられ損」
とのことだった。
新聞社から原稿料がもらえるのぞみはまずないし、
せいぜい後日、小さなお詫びの記事が出る程度。
確かにやられ損かもしれないが、
こうしてfromNowのネタになったのだから
まあ、よしとするか……。
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