荒野のエッセイスト(映画編)

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第22回
果たして「ヘルタースケルター」は面白いのか?

ヘルタースケルターとは何か、
映画では「シッチャカメッチャカ」と表現しているが、
元々はらせん状のクルクル回るすべり台。
ビートルズのレパートリーにも同じタイトルがあり、
“Lock out,helter skelter,
She's coming down fast
(気をつけろ、ヘルター・スケルター
彼女は猛スピードで降りてくる)”
と歌われている。
映画とは無関係です。アシカラズ……。

で、映画としては面白かったのか?
結論から言えば面白い。
しかし、映画として優れているかどうかは甚だ疑問だ。
カメラマンでもある蜷川実化監督ならではの過剰な色彩、
さらには過剰な音楽と過剰なストーリー。
ハイテンションで壮絶で、インパクトは強いが、
時には我々オジサンは不快感に苛まれる。
「おい、もっと落ちつけ」
と説教の一つもしたくなる。
その一方、シッチャカメッチャカなすべり台
のような疾走感、いや、滑走感はよく出ている。
沢尻エリカの初めてのフルヌードが
拝めたのだから文句はない。

「ヘルタースケルター」

キャッチ・コピー
映画というより事件
最高のショーを、見せてあげる。
「キレイになりたい」「幸せをつかんでやる」
欲望だけが真実!!
7月14日(土) 全国ロードショー(予定)☆☆☆

(は1~5、3つが平均)

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