荒野のエッセイスト(映画編)

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第35回
エルヴィスの流れる日本映画 「フィギュアなあなた」と「共喰い」

くしくも今年は2本の日本映画で、
エルヴィスの5番目と16番目の全米No.1のヒット曲が流れる。
エルヴィスの曲の版権は高いので有名だが、
この2曲は大丈夫。
「ラブ・ミー・テンダー」も「サレンダー」も
言わばオリジナルではなくカバー曲。
「ラブ・ミー・テンダー」の原曲は
アメリカ民謡の「オーラ・リー」。
(オーラ・リーは女性の名前)
今からおよそ150年前に作られた曲。
「サレンダー」の原曲は「帰れソレントへ」。
(ソレントは地名)
ご存じの人も多いと思うがイタリア民謡だ。
ロシア民謡ではない(これ、笑うところです)。

と言うわけで
話題の日本映画で
エルヴィスのヒット曲として知られる曲が
かなり印象的に使われている。
カバー曲を使ったのも計算の上でのことだろう。
今どきのエロティックな日本映画に
オールディーズががっつりと食い込んでいる。
これは注目すべきことではないかと
オールディーズ・マニアの僕は考えている。


「フィギュアなあなた」 ☆☆
シネマロサ他で公開中


「共喰い」 ☆☆☆☆
9月7日(土)より新宿ピカデリー他で全国ロードショー

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