第1回
Viva エルヴィス
町内の若い衆がよってたかって……
2011.04.12 [島 敏光]
音楽エッセイの第一回目ということで、ここはやっぱり偉大なるエルヴィス・プレスリーかビートルズを取り上げたいなと思って、銀座のCDショップをのぞいてみると、ありましたっ!
「エルヴィス・プレスリー Viva エルヴィス」
キャッチ・コピーは「これが21世紀のELVIS」。
ウリは「33年振りのニュー・アルバム」。
うーん、そう来たか……。
もう買うっきゃないでしょう。
初めに断っておきますが、僕は今年で62才、リミックスとか新録音というものに大した興味はない。「サンプリングとは何のこっちゃ?」という程度の認識しかない。
一方では、過去のエルヴィスの作品は、ほぼ全曲が我が家に揃っている。
SP盤もドーナツ盤も大切に保管している。
問題は、そんな僕にとって(もしかしたらこれを読んでいる皆さんにとっても)、大枚2,520円をはたいて買う価値があるかどうか……
オフィス(実は自宅)に帰ってさっそく、レコードに針を落とす……ではなくCDの‣のボタンを押す。
まずは壮大なオープニング。
71年頃からエルヴィスのオープニングテーマとして定着し、映画ファンには「2001年宇宙の旅」のテーマとしてもおなじみの「ツァラツストラはかく語りき」が流れてくる。
確かにこれまでのものとは全く違った新しいタイプのサウンド。威勢のリズムに笑い声、叫び声、怪しいささやきがかぶる。
そこに「レディース・アンド・ジェントルメン~」のアナウンス。
どこかで聞き覚えのある声が聞こえてくる。
あわてて解説を読むと、エド・サリヴァン!
60年代に日本で放映されたTVのエド・サリヴァン・ショーの大ファンだった僕にとって、嬉し懐かしのサプライズでしたね。
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