荒野のエッセイスト(音楽編)

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第8回
映画に愛されたオールディーズ

ある映画プロデューサーから聞いたところによると、
エルヴィスの曲をそのまま流すと、
約10万ドルのお金がかかるとのこと。
これではそう簡単に使えない。
カバーが多いのはそういう理由だ。

なお、2位は「マネー」と「グリーン・オニオン」の2曲。
ともに8本の映画で使用されている。
以下、6本の映画に流れた、「オンリー・ユー」「煙が目にしみる」
「スタンド・バイ・ミー」「トゥッティ・フルッティ」
「火の玉ロック」「リトル・ダーリン」と続く……。
21世紀に入ってからは上記の「スタンド・バイ・ミー」の他、
「この素晴らしき世界」「ライオンはねている」などの
いやし系が台頭している。

僕の調査はオールディーズ中心で、
クラシック、トラディショナルなどは除外されている。
それではあらゆるジャンルの中で
ダントツのBest1は何かというと……。
これまた皆さん、ご存知の曲……。
ただし、BGMとして流れるのではなく、出演者が劇中で歌うのです。
これがヒントです。
さあ、お分かりになりましたか?
その答えは次回のこのコラムでって、セコいことをすんな!
はい、分かってます。
答えは「ハッピー・バースデー・トゥ・ユー」。

もうこの曲は誕生パーティーのシーンでは、
かなりの確率で流れますね。
家族や友人が部屋の電気を消し、
バースデー・ケーキを運びながら、歌うのです。
それはハリウッド映画でも、日本映画でも、
ヨーロッパー映画でも、同じ。
やっぱり世界は音楽でつながっているのです。

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