荒野のエッセイスト(音楽編)

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第10回
無人島レコード

・シレルズ「The Fabulous Shirelles」
・ブラザース・フォア「イン・パーソン」
・大瀧詠一「A LONG VACATION」

「The Fabulous Shirelles」は全米No.1ヒットの「ウィル・ユー・ラブ・ミー・トゥモロー」やビートルズがカバーした「ベイビー・イッツ・ユー」など、60年代前半の胸キュンソングがシレルズのヘタウマ・ボーカルで次々と甦る。
どの曲も乾いた魂に染みこんでくる。
「イン・パーソン」はブラフォー(ブラザース・フォアの愛称)のライブ盤。欧米のフォーク・ソングを都会的にアレンジ。聞かせる演奏と笑わせるトークが絶妙なバランスを保っている。
大瀧詠一の「ロンバケ」(A LONG VACATION)には、僕の好きな、オールディーズのエッセンスが濃密に詰め込まれ、本場のオールディーズ以上の完成度を保っている。
今の僕にはこの3つの中から一つはとても選べない。
あと2~3年待ってほしい。
きっと決めるから……。

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