第3回
「女」の取扱説明書
2012.01.10 [西澤 史子]
2012年が始まりました。
今年はどんな年になるのか、どんなことが起きるのか。
大きな期待と若干の不安を胸に、少しでも前進し、できることなら飛躍したいと願いつつ、今年初の「男の媚学」スタートです。
今回は、天使のように優しく、悪魔のように残酷な「女性」という生き物とのコミュニケーションについて。
日本における各年代の性別比率は、だいたい半々。つまり、半分は女性です。
この女性とのコミュニケーションついて、常に世の男性は頭を悩ましているところでしょう。男性からはよく「女性が分からない」「女ってどうしてこうなの?」という相談を受けます。男性にとって、このテーマは永遠の課題かもしれませんね。
どんな戦略でもハウツーでも、「敵を知る」、つまりリサーチが重要です。
女性とのコミュニケーションの前に、女性の「嗜(し)好」と「思考」をつかみましょう。
まず、女性は話すことが大好きな生き物。そして、マルチタスクが可能な思考回路を有しています。同時に全く違う仕事を複数こなしながら、何時間でも話していることが可能です。言語を使ったコミュニケーション、つまりバーバルコミュニケーションに長けており、そして最大の関心事は「自分」です。
女性は、「女」「妻」「母」と3つのモードがあり、それぞれ同時にスイッチをオンにすることが可能ですが、その時々によってプライオリティが変わります。
結婚すると妻。子供が生まれれば母。そして、一生で一番長く強いのは女モードかもしれません。最近は、悲しいことにどんな時も女モードを優先させ、子供や家族をないがしろにする女性が増えてきていますが、女モードはそれだけ激しく強いという証拠でしょう。
前回のコラムでも少し触れましたが、年齢を重ねても女を卒業できないのは、もしかすると幸せなことではなく、いばらの道なのではないかと個人的には思います。
男性が仕事で同性に競争意識を持つように、女性は恋愛や結婚で同性に競争意識を持ちます。だから、男性の仕事がらみの嫉妬と、女性の恋愛がらみの嫉妬は激しくなり、争いにまで発展するケースがあります。
そして女性は、どんなに肉食系・男性的・攻撃的に見えても、根本は受動であり、受容です。受け入れるという選択が、一番自然で心地よく感じられる生き物なのです。
このような女性の特徴を踏まえ、女性とコミュニケーションをどう築けばいいのか。
本題に入りましょう。
まず先述の通り、女性は言語コミュニケーションが大好き。でも、ここで間違えてはいけないのは、話すことが好きということで、聞くことは基本的に苦手ということです。
女性同士の会話をよく聞いてみてください。それぞれが話し、リアクションは「へ~」「すごいじゃない」「そうなの?」などと、聞き流すことが多いことに気がつくと思います。
つまり、人の話を真剣に聞くことはほとんどなく、それぞれが好き勝手に好きなことを話すことで、コミュニケーションが十分成り立つ生き物なのです。
だから、女性とのコミュニケーションにおいては、「聞き役」に徹するということが大切です。これは、恋愛、結婚だけでなく仕事でも共通します。
そして、単に「Hearing」するのではなく「Listening」するということがポイント!
さらに、共感を表すリアクションやコメントが最も重要となります。
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