第3回
「女」の取扱説明書
2012.01.10 [西澤 史子]
ここで例題。
奥様もしくは恋人が以下の話をしてきました。
さて、あなたはどうリアクションしますか?
「昨日ね、すごく面白いことがあったの。電車に乗ってたら、前に座ってた男の人が眠いらしくって、何度も隣のおじさんに向かってカクンカクンとなるの。それを隣のおじさんがすごく嫌がって、何度も軽く押し戻すんだけど、男の人はその度にビクッと起きては、またカクンカクンと始めるの。で、とうとう隣のそのおじさんが耐えかねて、浅く座りなおして寄りかかれないようにしたら、男の人はそのままおじさんの後ろに倒れて、おじさんの隣にいた女の人のところまで倒れちゃったんだよ!私、おかしくておかしくて。でも笑わないようにガマンして、すごく苦しかった!」
女性の「面白い話」は、「すべらない話」の話芸達人でないので、面白くないのが常ですが(笑)、さてこんな時、どんなリアクションをしたらいいのでしょう。
以下から選んでみてください。
①「面白いね。」と一応の共感を示す。
②「って、その話面白くないし!」と突っ込む。
③「へーそうなんだ。」と流す。
④「その話をしてる●●ちゃんを見てる方が面白いよ。」
⑤「なんか、想像すると一生懸命笑いこらえてる●●ちゃんが可愛いね。」
正しい答えは、⑤または④です。
なぜなら、女性の関心事は常に自分なので、褒められたり、自分に対するポジティブな感想を言ってもらったりすると、気分が良くなるからです。
①と③も間違いではありませんが、あなたの印象は良くもなく悪くもなくという状態になるため、これから口説こうと思っている女性にはやめた方がいいでしょう。
②は、よほど話芸に秀でた力がないと、場の雰囲気がすっかり白ける可能性がありますので、女性との関係性が固く結ばれていない場合は危険です。
つまり、女性とのコミュニケーションでは、「聞く」そして「褒める」という2点をセットで意識してください。
パートナーとの結婚歴や付き合っている時間が長く、今更面と向かって褒めるのはちょっと照れくさいという男性には、間接話法で褒めることをお勧めします。
「そういえば、うちの部下が携帯に入ってたお前の写真を見て、『奥さんきれいですね~』って言ってたよ。」
なんて感じですね。
これは、パートナーだけでなく、職場や取引先でも有効です。
「先日お邪魔した時、同席した弊社の●●が、■■さん美人ですね、と驚いていました。」
とか、
「社長が、●●さんはいつも笑顔で明るくて、見ているだけで元気になるなって褒めていたよ。」
などです。
今は、何かとセクハラやパワハラなどにつながる恐れがあるため、女性とのコミュニケーションには注意を払う必要がありますが、プライベートや性的な話題、またボディータッチなどを避ければ、「褒める」ことだけで機嫌よく仕事を進めてもらうことができます。
「褒める」コメントとリアクションの引き出しの数を増やすと、女性とのコミュニケーションはかなり円滑になります。
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