第16回
女性への指導・育成のコミュニケーション
2013.02.12 [西澤 史子]
女性は感情的な生き物であり、好き嫌いでジャッジする度合いが男性よりはるかに大きい傾向があります。極端な話、女性は嫌い、嫌だと思う相手と一緒にいることはもちろん、コミュニケーション自体が苦痛になります。女性が「顔も見るのも、口をきくのも嫌。」と言っているのを聞いたことがありませんか?もちろん男性も好き嫌いが激しい人はいますが、これは男性より女性に圧倒的に多い資質です。
だから、女性に対しては「嫌われてもいい。成長してほしいから厳しく指導する」というロジックの指導、育成手法はそもそも成立自体が難しいと言えるのです。
特に今は、受けてきた教育が世代によって全く違います。
勝ち負けをはっきりさせ、相対評価で優劣をつけられてきた世代と、全員が主役で絶対評価のもと「個性」という言葉で否定されずに育ってきた世代は、いい悪いは別として、まったく価値観が違います。
厳しいスパルタ式教育のすべてを否定はしませんが、もしその手法で教育・指導するのであれば、卓越したコミュニケーション・スキルと、人をひきつけるカリスマ的魅力を持ち合わせてる基本資質があり、尚且つ柔軟な対応力、対象者との強い信頼関係構築力など求められる要素は複雑かつ難易度が高いのです。ゆえに今、この様な指導方法自体、かなり大きなリスクをはらんでいるといえるのです。
指導、育成は過去の実績より、対象を理解し、それに合った手法で対応できるかが大切です。そしてその指導や育成手法がずれていないかチェックするのはその指導、育成を提供する組織の責任です。
私自身、今小学生の子供を持つ親ですから、授業参観や個人面談で学校に行きますが、自分が小学生だった時代とは全く違っている教育環境に驚きます。
そして、指導・育成は、その企業や団体の中での経験・知識だけでできるほど簡単ではありません。幅広い見識と実践的な経験を持つプロや教育サポートを積極的に利用してください。
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