第28回
ハラスメントの種類 その1
2015.03.10 [西澤 史子]
今年に入り、某年の差芸能人夫婦の離婚問題の際に話題となったモラルハラスメントという言葉。昨今パワハラやセクハラ等、「ハラスメント」と呼ばれる行為が問題になる事が多く聞かれます。「ハラスメント」の加害者として疑惑をもたれるだけでも、社会的ダメージは大きい事は報道を見ていてもご存じの通り。
そもそも「ハラスメント」とはどの様な行為をさすのでしょうか?
ハラスメント【harassment】
英語では苦しめること、悩ませること、迷惑という意味の単語です。この語源から、いじめや嫌がらせを指す言葉として使われています。
少なくとも20世紀には一般的に聞かれなかった言葉で、2000年初頭頃からセクハラ、パワハラという言葉が使われ始めました。
今ではなんと26種類ものハラスメントがあるとご存知でしたか?
ある程度の立場に居る方が多いであろうフロムナウの読者だからこそ、ハラスメントと定義されるコミュニケーションをしっかり理解し、誤解を与えない様にしていきましょう。
1. セクシャル・ハラスメント
学校や職場で性的なことを言われたり、されたり、させられたりする、いじめや嫌がらせです。
最近は異性間だけでなく同性間もセクハラと定義される場合もありますので、セクシャルな話題はオフィシャルでは封印しておきましょう。
2. パワー・ハラスメント
教育の場や職場など、自分の地位や権限を利用して相手に対していじめや嫌がらせをすることをさします。パワハラは上→下へのハラスメントと定義されている為、後輩、部下を持ったらしっかり学んでおきましょう。
3. マタニティー・ハラスメント
妊娠や出産を理由に職場などで精神的、肉体的にいじめや嫌がらせを受けることをいいます。妊娠期間中の女性はホルモンのバランスで肉体的だけでなく精神的にもとても不安定になります。妊娠前は冗談が通じる様なキャラクターの女性も、この期間は繊細になるという事を認識した上でコミュニケーションを取る様にしましょう。
4. セカンド・ハラスメント
セクシャル・ハラスメントの被害を会社側に訴えたことが原因で、二次被害で会社から嫌がらせを受けるハラスメントのことです。
5. リストラ・ハラスメント
会社がリストラをさせたい人が辞めるように行う嫌がらせです。
パワー・ハラスメントの一種ですが、大きな違いは対象者がリストラをしたい人に限定しているところです。
6. スモーク・ハラスメント
会社など働く場所で上司などの喫煙を断れるような環境ではない、喫煙を遠慮してほしいと言いにくい、言っても聞かないなど、受動喫煙を強いられることによる嫌がらせ全般をさします。
7. アカデミック・ハラスメント
学校や大学、研究室などで自分の地位や権力を使い、学生に単位を取らせない、研究テーマを与えないといったいじめや嫌がらせを行うことを指します。
8. キャンパス・ハラスメント
学校で相手のことを考えずに嫌な思いをさせる、不利益な言動や行為を行い、勉学・研究の環境を害し、被害者の人権を侵害することをいいます。
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