コミュニケーション達人への道

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第32回
部下とのコミュニケーション 前編

□笑顔が少なく、無表情か不機嫌な顔になっている事が多い。

この連載でも何回か触れていますが、コミュニケーションは“言葉”に頼りすぎないことです。

目から入ってくる情報の影響力は絶大です。視覚情報は圧倒的です。人は見た瞬間、一目ぼれをする様に、視覚によって好き、嫌いの感情を動かされることがあります。仕事は恋愛ではないので、異性としての魅力をアピールする必要はありませんが、嫌われる必要もありません。ビジネスマンはビジネスコミュニケーションとして笑顔を身に付けて下さい。
笑顔は営業やプレゼンテーション、交渉全てに必要なコミュニケーションスキルです。
笑顔は人が幸せだったり余裕を感じていたり、心地良い時の表情です。誰かと対面した時、その人が笑顔が少なく、無表情で不機嫌な表情だったとしたら、その人に対して笑顔を作ることは難しいでしょう。つまり自分が笑顔にならないと、相手を笑顔にすることは難しいのです。
管理職であるにも関わらず、無表情で不機嫌な顔が“普通”になっている人は、部下を笑顔にすることが出来ません。笑顔は“パフォーマンス”を上げる上でとても大切であることは世界で活躍している数多くの日本人アスリートが証明しています。実際に笑顔で走るとタイムが縮まったという実験結果も報告されています。

また、口角は年齢と共に下がっていきます。笑っているつもりなのに、「イ」の形に口が開いているだけという場合もあります。この様に、笑顔を作る為に必要な表情筋が落ちてしまった場合は、割り箸を加えた状態で笑顔を作り数分間キープすると両頬の必要な筋肉が鍛えられます。そして笑顔が出来る様になったら、次に「笑顔で話す」を意識した状態で、その姿を動画で撮って確認してみて下さい。言葉と笑顔は連動できていますか?この動画チェックはコミュニケーション研修でも取り入れていますが、ほとんどの方が自分の姿に衝撃を受けます(笑)。
衝撃は受けますが、改善点がしっかり把握できるので管理職だけでなく皆さんも試してみて下さい。
そして管理職はビジネスコミュニケーションスキルである笑顔を“笑顔が真顔”位のイメージになる様に出来るまで練習してみましょう。

次回もこのテーマで。



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