第38回
世代で異なるコミュニケーション Under30→Over40編
2015.08.13 [西澤 史子]
例えば仕事に遅刻する、会社を休む連絡も悪気無く、むしろ相手の時間を無駄に使わせない様にという配慮で「今日は体調が悪い為、会社を休みます。申し訳ございません。」と連絡を入れてしまいますが、40代以上の世代は遅刻、欠勤等の連絡は電話が第一報であるべきと考えている人が多い世代なので評価を下げる事にも。
40代以上の世代は、思いやりや誠意を行動で表し、また行動で判断されてきた世代だからこそメールで謝罪もNGです。「謝罪する気がない」に加え「謝る事から逃げている」と怒りに火が点いてしまいます。謝罪は電話か対面をファーストコンタクトにした上で、フォローとしてメールを使いましょう。
また、30代以下の世代は特に同調や協調のコミュニケーションを好みます。
地元の友達や仲間、家族との関係を大切にするからこそ、色々な意味で自分が属するコミュニティ内で目立つ事を嫌がります。なぜならば属するコミュニティで目立つ行為は“和”を乱し、そのコミュニティから外れてしまう恐れがあるからです。だから自分の本音より、相手が期待する言葉や振る舞いをする傾向が強く、真意が解りにくい世代です。同調する「わかる」「だよね」「それ!」「やっぱり?」「確かに」「言えてる」などのフレーズを多く使うコミュニケーションが特徴的です。
体育会的なスポーツや師弟関係の強い世界に触れていない限り、“上”の人に対するコミュニケーションが苦手な人が多く、接し方、言葉遣いが未熟と言わざるを得ませんが、悪気が無いことが多く指摘して気付かせてあげる事が大切。
30代以下の世代は、後から恥をかかない為に礼節やマナーを重んじる40代以上の世代から、敬語や服装を含めて社会人としてのマナーをしっかり学んでおいた方が良いでしょう。
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