コミュニケーション達人への道

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第40回
『聴き上手』ではなく『聞き上手』前半

その2:相手の話すテンション(温度)に合わせる

話していて違和感を感じるのは相手が自分の話を聞くテンションがずれてしまっている時ではないでしょうか。

一つ私が体験したお話をします。
昔、失恋した時にその報告を仲の良い女友達との女子会で報告することになりました。失恋したての私はかなり落ち込んだ状態で、受け容れなくてはならないと解っているけど辛いという内容の愚痴をつらつらと女友達に聞いてもらっていました。その場に居たほとんどの女友達は「大丈夫だよ、すぐに次の彼が見つかるよ。」と落ち込んでいる私と同じテンションに合わせ言葉を選びながら慰めてくれました。ところが一人の女友達が、とても明るい声とテンションで「私は彼とラブラブでホントに幸せなんだって感謝しなくちゃって思った。」と言い放ったのです。彼女は日頃から素直な性格で、全く悪気なくこの発言をしてしまったと解ったものの、他の友達から顰蹙を買ったのは言うまでもありません。私も頭がくらっとなる位のショックで彼女とはしばらく付き合いを止めようと思いましたが、きちんと謝ってくれたのでそれからも仲の良い友人関係を続けられ、この事は一つのネタとして今でも語り継がれています(笑)。

この様に話し手のテンションに合わせないリアクションは時として絶縁されてしまう位の破壊的な力を持ちますので気を付けましょう。

続きは次回。



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