▼「その○○素敵ですね。」から始める

一人でふらりとアパレルショップに立ち寄ると積極的に話しかけてくる店員さんが少なくなったと感じます。一昔前は数秒で「何かお探しですか?」と話しかけられ、「いえ、特に。」と断ることで居心地が悪くなり、早々にそのお店を出てしまう事が多かったのですが、最近はそんなことは滅多にありません。逆にこちらが話しかけるまではひっそりと目立たない様に佇んでいる様な店員さんが増え、時代による接客の変化を感じます。
ただ、そんな中でもふわりと自然に話し掛けてきて、何となく相談する流れとなり、お薦め提案を受けて買おうと思わなかった商品まで買わせてしまう凄腕接客術を持っている店員さんに遭遇します。そんな凄腕接客術の店員さんが使っている話し掛けフレーズの一つがこれです。このようにお客様の持ち物や服装等細かいポイントにフォーカスして褒め、お客様に好感を与えます。そして、そのまますかさず「今日は何かお探しですか?」や「本日はこちらがおすすめです」と本題には入りません。そうしてしまうと、和み始めたお客様との関係を再度緊張させてしまうので、そのまま雑談の様な会話を短くつづけます。その話題が落ち着いたら、次の会話の始まりのきっかけを“間”をあけてお客様に渡します。するとお客様の方から「今日はこんなものを探しているんだけど・・」と相談してくる確率が高くなります。
凄腕接客術を持っている店員さんはこの様に“褒め”から入り相手の気分を良くしてから、短い会話で好感を与え、信頼を感じたお客様からの自発的な相談というアクションへ繋げるコミュニケーションの流れを作る事が上手いのです。

これら2つ以外にも “技”と必要な観察力を伸ばしていくと飛躍的に”買わせる力“がついてきます。お客様に買って頂ける様になると接客販売業はとても楽しい仕事です。

「話す力」を「お金」に変える習慣

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