第52回
現役を退く、その時に備えておくこととは
2016.03.26 [西澤 史子]
その時が来ても幸せな自分でいられる様に、現役時代から“何者でもない自分”になった時の為の準備をしていく事が大切です。
1.仕事や家族以外の“仲間”を作る
“何ものでもない自分”になってしまうのは、現役時代に仕事絡みや家族だけで人間関係を築いてしまうからです。
“何ものでもない自分”になってから仲間や友達を作るよりも、現役時代から仕事や家族以外の友人や仲間を積極的に作る様にしていきましょう。
趣味や習い事を始めそこで新しい仲間を作ったり、定期的に学生時代の友達と集ってもいいでしょう。
利害関係や日常のあれこれに捉われない仲間の存在は、現役を退いた時に孤独や疎外感からの救いになります。
2.体力をつけて健康に気を配る
亡くなった母はとても活発な人でした。
小学校の教員として定年まで勤め上げ、退職した後も旅行や観劇を楽しんだりと、大いに余生を楽しんでいました。けれど退職後数年で体を壊してしまいました。体を壊して家にいる様になってからは旅行や観劇仲間と会う時間が減り、回復してからも外出を面倒くさがるようになりました。明るく活動的だった母が変わっていく姿を受け容れられず、色々なところに連れ出す様にしていましたが、病で体力が衰えてしまった為に、間もなく介護が必要になりました。母から教えてもらった事は、経済的にもゆとりがあり、時間がたっぷりあっても健康でなければ、やりたいことどころか動くことができないという現実です。だから常日頃から体力が衰えないように適度な運動を心がけて、健康に気をくばることが大切です。
3.苦手や嫌いを減らす
年齢を重ねると苦手や嫌いな人や事を避けることができます。食わず嫌い、やらず嫌い、話さず嫌いと苦手や嫌いな事ばかりが増えていきます。けれど、苦手や嫌いを増やすことは、新しい可能性に対して自分からNOを突きつける勿体なさがあります。例えば、電話はメールと位しか使わないし今さら新しい操作を覚えるのは面倒だからという理由で今でもガラケーを使い続けているのであれば、敢えてスマホに切り替えてみると、”使い方を学ぶ“という変化が生活に加わります。
ルーティーンは心地よく、着古した部屋着のTシャツの様な快適さがあるのは解りますが、そのルーティーンを壊す要素を取り入れると、そこから新しい”好き“や”得意“が生まれたりします。
食わず嫌いと同じく、意外と食べてみたら美味しかったという様な新しい”好き“を見つけると、新しい世界が広がっていくかもしれませんよ。
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