コミュニケーション達人への道

バックナンバー

第75回
Tutoricaで日本語を教える

昨年度末、オンライン・コミュニケーションプラットフォームのTutoricaでベトナムのビジネスマンへ日本語のレッスンというボランティアを行いました。

対象は日本語を全く知らない超初心者のベトナム人の方々。

20代の頃、カナダへ語学留学をした際に、学校だけでなく現地の方々がサポートしてくれたおかげで1年弱と言う短い期間でも、帰国後は外国人付秘書や英語対応のショールームスタッフなどの英語を使う仕事に就けるレベルまで習得することが出来ました。
なので、いつか留学生や語学を学びたいという人をサポートするボランティアをしたいと考えていたところ、たまたまこのコラムでもお世話になっているフロム・ナウさんから動画、音声、画像などのマルチメディアを同時に使いながらコミュニケーションができるTutoricaを使ってベトナム人に日本語を教えてもらえないかとのお話をいただき、夜の20時~21時半の90分間ベトナムと自宅を結び、オンラインレッスンを行うこととなりました。

Tutoricaはテレビ会議システムの様に、動画から音声、資料と別々切り替える必要がなく、同時にマルチウィンドウでコミュニケーションと情報のやり取りできるコミュニケーション・プラットフォームです。

width="70%"

インターネットで繋いでいるので通信料がお互いにかからないところも安心。
ホワイトボード機能があり、手書きで書いた文字がリアルタイムに反映されていくので、ひらがなやカタカナ、即興の穴埋め問題などを出題する時も便利。

しかしながら今回ベトナム人の方々へ日本語を教える上で迷ったのは、どこまで教えればいいかということ。学問として言語を勉強するのではなく、あくまでも英会話のようにコミュニケーションとしての日本語を学びたいという目的に合わせた会話を中心としたレッスンにしましたが、文字や文法も基本的な事は教える必要があります。
特に助詞の説明は一苦労。
例えば「公園に行く」と「公園へ行く」の使い分けなど、普段無意識に行っている助詞の違いをいざ説明しようとすると「あれ?」と考えてしまうことも。
解らない時は調べた上で説明しましたが今はネットがあるので本当に便利な世の中だと実感。
ちなみに「へ」は動作の方向を表し、「に」は到着点を表すと教えるのが一般的だそうです。

昼間は仕事をして、夜の空いている時間にボランティアワークとしてベトナムの方々へ日本語を教えましたが、Tutoricaの様なコミュニケーションツールが普及したら顔を見て説明しなくてはならない事もオンラインで共有でき、自宅に居ながらの仕事の幅を広げられると実感した貴重な体験でした。
ただ一点、テレビ会議システムにも言えることですが、相手画面を見ると目線が外れた顔になる為、テレビカメラにつけるプロンプターの様に、画面上に映る相手の目を見ると自動でカメラ目線になる様ともっとリアルな対面コミュニケーションに近づくと感じました。Tutoricaの開発ご担当者の方!宜しくお願いします(笑)。

Turorica:  https://tutorica.jp/dashboard?language=ja



「話す力」を「お金」に変える習慣

ビジネスだけでなく恋愛、婚活でも使える「話す力」についてまとめたビジネスハウツー本、全国書店・アマゾンにて発売中です。よろしくお願いいたします。

コメント