コミュニケーション達人への道

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第77回
声の高さとスピードで分ける4つのグループ

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職業柄、色々な業種、お立場の方をご紹介いただく事に恵まれていますが、
「はじめまして。」
の一言でぐっと惹きよせる声を持っている人がいます。
それは天から与えられし珠玉の才能と言っても過言ではありません。

先日、とあるイベントでご一緒させていただいた男性がまさにこのタイプ。

魅力的な外見とトークも上手く、文化人タレントとしてメディアでもご活躍している方でしたが、何よりも柔らかなビロードの様な湿り気がある低い声は大人の色気がたっぷりで、ご挨拶を交わすだけで魅了されました(笑)。

以前芸能プロダクションの方がお話ししてくれました。

「スカウトする際に、さほど顔のつくりや体型は重視してないんです。けれど声はとても重要なんです。」

確かに声そのものに惹きつける魅力がある人は、タレントとして成功する可能性が高いのだろうと納得します。それほど声の持つ力は影響力が大きいものです。

ではあなたはどんな声でしょうか。
声の高さ、低さ、そして話すスピードと共に下記の4つのグループのいずれに該当するのかセルフチェックしてみましょう。

① 声が高く、話すスピードが遅いグループ

    イメージとしては幼児に語りかけるお母さんや若い女性アイドルの様な話し方の人です。
    このグループに属する人は、周りから「のんびりしてそう」や「やさしそう」といわれることが多い筈です。しかしながら”頭が良い“とか”仕事が出来そう“というイメージからは離れてしまう為、仕事では声を意識的に低くすると多少しっかりしている印象が与えられます。

② 声が高く、話すスピードが速いグループ

    ジャパネットタカタの高田さんの様なテレビ通販に出ている人やひな壇芸人さんが多く属するグループです。
    このグループに属する人は、早口なので「頭の回転がはやい」といわれることが多いでしょう。
    けれど相手に口を挟む余裕を与えずに一方的にまくし立てる事が多い為、相手を疲れさせてしまいます。
    相手を置いてきぼりにしない様ゆっくり話し、間を意識した話し方をしてみましょう。

③ 声が低く、話すスピードが速いグループ

    金融系やコンサルタント、士業等の頭脳労働者の方々が多いグループです。
    このグループに属する人は、②と同じく頭の回転が速い為、多くの言葉が出てきます。そしてさらに低い声なので「やり手」な印象を強くします。一見よい印象のグループですが頭の回転が速い上に低い声が圧力となって加わわる為、無駄に用心されたり、相手を委縮させてしまうことも。
    専門用語や難しい言葉をなるべく使わずに、フレンドリーな雰囲気づくりを意識することで相手の緊張が解けます。

④ 声が低く、話すスピードが遅いグループ

    ビジネスシーンでは一番目指していただきたいグループです。
    このグループに属する人は信頼感や安心感を与え「頼りにしたい」や「ほっとできる」といういい印象を相手に与えます。年齢を重ねていく毎にこの話し方をより意識すると品や嫌味のない知性を感じさせることが出来ます。
    社会的地位が高いのではないかという印象を最も与えるグループです。

いかがでしたでしょうか。

話すスピードが速いと、「言葉」を「音」として認識してしまい、いくら訴えても「何を言っているかよくわからなかった」や「なんか早すぎて理解できなかった」という印象を与えてしまいます。
人間はゆっくり話す声に集中する傾向がありますので、特に講演や研修、授業など人前で話す場合は、通常の話すスピードの1.5倍遅いくらいがちょうどいいでしょう。
また、高い声も相手を緊張させたり、委縮させてしまいます。よく通る声である故なので講演や舞台等の人前に立つ仕事の際には高く、けれど1対1の会話では低めにと使い分けられると幅広い人を魅了する声になります。

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